『エル・シド(El Cid)』戦場を駆け抜けた勇者の象徴

公開日:  最終更新日:2023/01/22

エル・シド(El Cid)の本来の発音はエル・シッドであり固有名称ではありません。戦場の勇者にのみ与えられた象徴名になります。日本における映画タイトルは『エル・シド』ですが映画本編でのエル・シドの本名はロドリーゴ・ディアス・デ・ビバール(Rodrigo Diaz de Vivar)という実在した貴族の生涯を描いた作品です。

映画『エル・シド』 予告編 Trailer 1961.

勇敢なる騎士エル・シド役にチャールトン・ヘストン(Charlton Heston)、相手役にはソフィア・ローレン(Sophia Loren)を起用した1961年制作のアメリカ・イタリア合作作品です。監督はアンソニー・マン(Anthony Mann)、音楽を担当したのはミクロス・ローザ(Miklós Rózsa)になります。

映画 『エル・シド』opening source original sound track 1961.

映画 『 エル・シド 』 opening credits Theme Music Film  1961.

映画 『エル・シド』 Ben Yudur original source 1961.

映画 『エル・シド』 The Fight for Calahorra original source 1961.

映画 『エル・シド』 The Wedding Night original source 1961.

映画 『エル・シド』 The Road to Asturias Thirteen Knights original source 1961.

ミクロス・ローザはハンガリー出身の音楽家で29歳の時に映画『鎧なき騎士(Knight without Ammor)』の音楽を担当しました。

映画 『鎧なき騎士』 original sound track 1937.

その後、アメリカに渡り本格的な映画音楽家への路をスタートさせます。  1944年の映画『深夜の告白(Double Indemnity)』を担当すると翌年、1945年にはアルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)監督の映画『白い恐怖(Spellbound)』の作曲を依頼されました。この楽曲がアカデミー賞受賞作品になります。

映画 『深夜の告白』 original sound track 1944.

映画『白い恐怖』 original sound track 1955.

1947年には映画『二重生活(A Double Life)』の音楽を担当し、2回目のアカデミー賞を受賞しました。

映画『二重生活』 original sound track 1947.

ミクロス・ローザの代表作はこの『エル・シド』も前年、1959年の映画『ベン・ハー(Ben Her)』になります。

映画 『ベン・ハー』 opening theme original source 1959.

ミクロス・ローザはアカデミー賞に17回もノミネートされ『白い恐怖』『二重生活』『ベン・ハー』で3回受賞しました。この映画『エル・シド』もアカデミー歌曲賞ノミネートまではされていますが、後年の音源に歌曲がレコーディングされたものが見つかりません。おそらくオリジナル・サウンド・トラック盤製作時にエンディングで用いられた歌曲にはこだわらず交響曲化を優先したものと思われます。

映画 『エル・シド』 Ending Theme original source 1961.

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