『チコと鮫(Tiko and the Shark)』 タヒチの海と色を叙情的に描いた作品

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映画『チコと鮫(Tiko and the Shark/Tico-Jo e suo Pescecane)』は1962年制作・公開のイタリア・アメリカ合作映画で、ドキュメンタリー映画作家のフォルコ・クインチ(Folco Quilici)が監督しています。ロケ地のタヒチを美しく映像に残した作品で鮫と少年の友情を愛らしく描いています。

映画『チコと鮫』予告編 Trailer 1962年

「マニドゥ」と名付けられた鮫と10年後に再会するというストーリーで主演したチコ役の青年、アル・カヴェー(Al Kauwe)は俳優ではありません。

音楽を担当したのはフランチェスコ・デ・マージ(Francesco De Masi)でこの作品の楽曲名は「Magico mcontco」といいます。

映画『チコと鮫』 original sound track 「Magico mcontco」

フランチェスコ・デ・マージは50年近いキャリアがあり200本以上の映画音楽を作曲しています。マカロニ・ウェスタンである1966年の映画『南から来た用心棒(Arizona Colt)』、同年の映画『荒野の棺桶(Una Bara Per Lo Sceriffo/Red Dead Revolver)』1967年の映画『黄金の三悪人(Vado…L’ammazzo e Torno)』は代表的な楽曲になります。

映画『南から来た用心棒』original sound track 1966年

映画『荒野の棺桶』 original sound track 1966年

映画『黄金の三悪人』 original sound track 1967年

硬派な男性好みの映画音楽作曲家のイメージがありますが非常にバラエティー豊かでメロディアスな作品が多く、ロマンティシズムや叙情性を盛り込んでいます。とくに1982年の映画『ザ・リッパー(Lo Squartatore di New York)』ではサスペンス映画ならではのジャジーで渋いスコアーを書き上げイタリア映画音楽ファンの間でも非常に評価の高い楽曲です。

映画『ザ・リッパー(Lo Squartatore di New York)』original sound track

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