『 大統領の陰謀 (All the President’s Men)』ペンの力が大統領を失墜させたウォーター・ゲート事件の真相
1972年6月17日、野党である共和党本部ウォーター・ゲートに盗聴器を仕掛けようと5人の男が侵入した事から事件は始まり、ときの大統領であったリチャード・ミルハウス・ニクソン(Richard Milhous Nixon)は議会における弾劾を避けられないと判断し辞任した。この一連の事件を追いかけたジャーナリスト2人を描いた作品が映画『大統領の陰謀(All the President’s Men)』です。1976年のアメリカ作品になります。
映画 『 大統領の陰謀 』 予告編 Trailer 1976.
原作はワシントン・ポスト社の2人のジャーナリストであったカール・バーンスタイン(Carl Bernstein)とボブ・ウッドワード(Bob Woodward)で「大統領の陰謀 ニクソンを追い詰めた300日」として編集されています。この2人は当時のニクソン大統領政権下で様々な圧力を受けながらも諦めることなく大統領を辞任に追い込んだことからワシントン・ポスト社を含めてピューリッツァー賞(Pulitzer Prize)を受賞しました。
映画 『 大統領の陰謀 』 original sound track 1976.
監督はアラン・J・パクラ(Alan J.Pakula)で1969年の映画『 くちづけ(The Sterile Cuckoo)』で監督デビューしました。主演はライザ・ミネリ(Liza Minnelli)、作詞:ドリー・プレヴィン(Dory Previn)、作曲:フレッド・カーリン(Fred Karlin)、曲名はCome Saturday Morningといいます。歌っているのはThe Sandpipersです。
映画 『 くちづけ 』 original opening theme song 1969.
主演はボブ・ウッドワード役にロバート・レッドフォード(Robert Redford)、ボブに追随する先輩カール・バーンスタイン役にダスティン・ホフマン(Dustin Hoffman)、音楽を担当したのはデヴィッド・シャイア(David Lee Shire)です。デヴィッド・シャイアはニューヨーク出身のユダヤ系アメリカ人音楽家で1974年の映画『サブウェイ・パニック(The Taking of Pelham one two threee)』の音楽も担当しています。
映画『 サブウェイ・パニック 』 original sound track 1974.
映画 『大統領の陰謀(All the President’s Men)』は当初、侵入の計画があまりにも幼稚であることから共和党のコメントどおり「政治的狂言者が起こした事件」として扱われていました。ロバート・レッドフォードは事件の真相を見ようとしない記者たちの言動に憤りを感じボブ・ウッドワードに会いに行き映画化を打診しました。「これは多分、ほかの国ではできないことである。(記者が大統領を弾劾する記事を公にできるという意味)アメリカほど開放的な社会を誇れる国はない。だからこそ、この事件を映画化したい。」ロバート・レッドフォードがボブ・ウッドワードとカール・バーンスタインに言った言葉です。
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