『雨の訪問者(Le passager de la pluie)』 国際映画スターという勲章

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映画『雨の訪問者(仏:Le passager de la pluie  英:Rider on the Rain)』は1970年のフランス映画でアラン・ドロンが主演した映画『太陽がいっぱい』のルネ・クレマン監督(Rene Clement)の後期を代表する作品です。

音楽を担当、作曲したのはフランス映画音楽の巨匠、フランシス・レイ(Francis Lai)になります。日本では「ワルツ」という曲名がついた楽曲が有名になっています。

映画『雨の訪問者』original sound track 1970年

主題曲として用いられている楽曲は邦題を「雨の訪問者のテーマ」といい、歌っているのはセヴェリーヌ(Severine)という歌手です。作曲は同じくフランシス・レイ、作詞者はセヴァスチャン・ジャプリゾ(Sebastien Japrisot)というフランスの小説家になります。

映画『雨の訪問者』より「雨の訪問者のテーマ」original sound track 1970年

映画『雨の訪問者』 予告編 Trailer 1970年 アメリカ版とフランス版

主演のチャールズ・ブロンソン(Charles Bronson)はアメリカ人俳優ですがハリウッドでの出演機会に恵まれずフランスで俳優業をおこなっていました。彼の生い立ちは非常に貧しく10歳の時に炭坑夫だった父親を亡くすと、自らも幼くして炭坑に入り家計を助けていたそうです。

1960年に映画『荒野の七人(The Magnificent Seven)』に出演、1963年にはスティーブ・マックィーン主演の映画『大脱走(The Great Escape)』でも重要な役を演じました。どちらも主演ではありませんが男くさい癖のある演技は好評を得ました。

映画『荒野の七人』 original sound track 1960年

映画『大脱走』 original sound track 1963年

1968年にはアラン・ドロン(Alain Delon)と共演した映画『さらば友よ(Adieu L’ami)』で主役級を演じ、この映画『雨の訪問者』が事実上、初の主演作になります。

映画『さらば友よ』 original sound track 1968年

1971年には日本の三船プロダクションが企画した侍を主役にした西部劇映画『レッド・サン(英:Red Sun 仏:Soliel Rouge)』に出演、チャールズ・ブロンソンはアカデミー賞とは無縁の俳優でしたが、国境を越えた国際映画俳優という肩書を持つ役者になっていきました。

映画『レッド・サン』original sound track 1971年

この映画『雨の訪問者』はTUTAYAディスカスでのレンタルが現時点ではおこなわれておりません。(2019.09,23時点)

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