『 汚れなき悪戯（Marcelino 、 Pan y Vino）』瘦せ細ったキリスト像にパンとワインを贈り続けた子供の願いは母に会うための死であった。

英語でのタイトルではMiracle of Marcelinoが使われている映画『 汚れなき悪戯（Marcelino、Pan y Vino）』は1955年のスペイン作品です。製作当時のスペインは軍事政権下にありました。20世紀に製作・公開されたスペイン映画において最高傑作と言われています、また当時、スペイン単独で製作費用を賄ってつくられた数少ない作品でもあります。主題歌のタイトルは主人公であるマルセリーノから「マルセリーノの唄（La canción de Marcelino）」と言います。

映画 『 汚れなき悪戯 』 original sound track  1955. La canción de Marcelino

監督であるラディスラオ・ヴァホタ（Ladislao Vajda）はスペインで映画監督をおこなっていますがハンガリー人です。原作はホセ・マリア・サンチェス・シルバ（José María Sánchez Silva）が1952年に発表した小説ですが、内容自体は言い伝えのように存在していたようです。音楽を担当したパブロ・ソロサバル（Pablo Sorozábal）は1897年生まれでスペインの作曲家です。映画音楽に関してのクレジットは多くはないようです。この La canción de Marcelinoは息子さんとの共同作曲です。

映画 『 汚れなき悪戯 』 original source  opening music  1955.

主演のマルセリーノを演じたパブリート・カルボ（Pablo Calvo ）は当時6歳で好演した子役でした。翌年1956年の同監督映画『 広場の天使（Mi tio Jacinto）』でも主演しています。10歳代で映画界から身を引いていますのでクレジット作品は少ないようです。2000年に52歳の若さで亡くなっています。

映画 『 広場の天使 』 予告編 Trailer  1956.

追加記述 「マルセリーノの唄」の作詞者ですがSorozabal Maritzcurrena Pablo、 Sanohez Silva Garcia、 Morales Jose Maria、 Sorozabal Serrano Pabloの４表記が存在します。

映画 『 汚れなき悪戯 』 Ending Scene Film  1956.

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