『血と砂(Blood and Sand)』闘牛場を真っ赤に染めた愛欲の血
映画『血と砂(Blood and Sand)』は1941年のアメリカ作品でスペインの作家ビセンテ・ブラスコ・イバニエス(Vicente Blasco Ibanez)の原作「Blood and Sand」を映画化したものです。
若い闘牛士が愛に溺れすべてを失っていく物語で、助演女優のリタ・ヘイワース(Rita Hayworth)にとって初のカラーフィルムによる出演作でした。豊かな赤毛がトレードマークの女優です。
映画『血と砂』 original sound track 1941.
主題曲はスペインの古い民謡が原曲で、これをヴィセンテ・ゴメス(Vicente Gomez)がアレンジし、曲名を「愛のロマンス(Romance de Amor)」といいます。オリジナル・サウンド・トラックはヴィセンテ・ゴメスのギター演奏になります。
1952年のフランス映画『禁じられた遊び(Jeux interdits)』の主題曲としても使われましたが、この時のレコーディングはナルシソ・イエパス(Narciso Yepes)のギター演奏になります。曲名も映画タイトルにあわせて「禁じられた遊び」に変えています。
映画『禁じられた遊び』 original sound track 1952.
映画『禁じられた遊び』は製作費用が予算を超えてしまい、オーケストラによる演奏費を捻出することができませんでした。苦肉の策としてギター1本だけによる主題曲になりました。
現在のところTUTAYAディスカスではこの映画『血と砂』のレンタルはおこなわれていません。
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