『赤い靴（The Red Shoes）』アンデルセン童話を美しく表現した映画音楽家 Braian Easdale

ハンス・クリスチャン・アンデルセン（Hans Christian Andersen）原作の『赤い靴（The Red Shoes）』を1947年に映画化したイギリス作品になります。　監督はマイケル・パウエル（Michael Latham Powell）とエメリック・プレスバーガー（Emeric Pressburger）のコンビで、1942年に二人で設立したアーチャーズ（Archers）映画製作会社が作った15本の作品のうちのひとつです。

映画 『 赤い靴 』 予告編 Trailer

主演はモイラ・シアラー（Moira Shearer）とアントン・ウォルブルック（Anton Walbrook）です。Adolf Wohlbruckと表記されているのは別名の同一人物です。

映画 『 赤い靴 』 original sound track 1948.

モイラ・シアラー（ Moira Shearer）は1941年、15歳の時にバレエ・ダンサーとしてプロ・デビューし、この映画『赤い靴』のヒロイン役に抜擢され女優となりました。1999年にイギリス映画協会が発表した「２０世紀の英国映画ベスト１００」では第９位にランキングされる名画と評価されています。

音楽を担当したのはブライアン・イースデイル（Brian Easdale）で、デボラ・カー（Deborah Karr）が主演した1947年の映画『黒水仙（Black Narcissus）』の作曲者でもあります。

映画 『 黒水仙 』 original sound track 1947.

マイケル・パウエルとエメリック・ブレスバーガー監督作品に音楽を提供していて『赤い靴』の楽曲によってアカデミー作曲賞を受賞しました。イギリス人として初めてアカデミー作曲賞を受賞した人物になります。

この映画『 赤い靴 』はのちに映画監督であるマーティン・スコセッシ（Martin Charles Scorsese）によってオリジナルのネガ・フィルムが修復されており非常に美しい動画が保存されています。

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