『恐怖のメロディ(Play Misty for Me)』クリント・イーストウッド初監督作品 ミスティをかけて・・・ミスティを・・・
映画『恐怖のメロディ』の英語タイトルはPlay Misty for Meといい「ミスティをかけて」になります。ミスティ(Misty)とはジャズ・ピアニストのエロール・ガーナー(Erroll Louis Garner)が1954年に作曲したバラードの曲名です。のちにジョニー・バーク(Johnny Burke)が歌詞をつけました。
映画 『恐怖のメロディ( Play Misty for Me )』 Misty 1971.
1971年のアメリカ作品で主演のクリント・イーストウッド(Clint Eastwood)初の監督作品になります。クリント・イーストウッド演じるデイブがディスク・ジョッキーを担当するKRLMラジオ番組に毎回「ミスティをかけて」とリクエストしてくる中年女性、イブリン(ジェシカ・ウォルター)の必要なまでのストーカー行為を描いた作品です。当時、ストーカーという概念がなかった時代に製作されていて邦題が『恐怖のメロディ』とつけられています。
映画 『恐怖のメロディ』 予告編 Trailer 1971.
助演女優でストーカー役のジェシカ・ウォルター(Jessica Walter)はユダヤ系アメリカ人で、おもにテレビ・ドラマで活躍しました。『刑事コロンボ(Columbo)』や『 新ビバリーヒルズ青春白書(Beverly Hills,90210)』に出演しています。
劇中で聴くことができる挿入歌「愛は面影の中に (The First Time Ever I Saw Your Face) は1969年ロバータ・フラック(Roberta Flack)が発表したアルバム「First Take」収録されていた曲で、クリント・イーストウッドが電話で使用許可を取っています。これによりシングル・レコード化され発売、1972年の年間チャート第1位になりました。(この楽曲は著作権が保護されていてYou-Tubeでの使用はできません。)
映画 『 恐怖のメロディ 』 Willie and the Hand Jive 1971.
R&Bのゴッドファーザーといわれたジョニー・オーティス(Johnny Otis)のWillie and the Hand Jiveも劇中で使われています。彼はギリシャ系のアメリカ人です。
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