『タワーリング・インフェルノ(The Towering Inferno)』 パーティ会場で歌った女性歌手モーリン・マクガバン
映画『タワーリング・インフェルノ(The Towering Inferno)』は1974年公開のアメリカ作品で、ワーナー・ブラザースと20世紀フォックスが共同で製作した当時としては非常に珍しい映画です。この結果、制作会社の垣根を越えてキャスティングされることになりました。
映画『タワーリング・インフェルノ』opening source
主演のポール・ニューマン(Paul Newman)とスティーブ・マックイーン(Terence Steven McQueen)は対等な位置付けになるよう同一クレジットされています。また往年の名優たちが出演していてオープニングのクレジット画像にもこだわりがみて取れます。
映画『タワーリング・インフェルノ』 予告編 Trailer 1974.
原作が2つあり“The Tower”と“The Glass Inferno”といいます。内容が似ている事から1本の脚本に書き換えられました。“Towering Inferno”を直訳すると「そびえたつ地獄」になります。
音楽を担当したのはジョン・ウィリアムズ(John Towner Williams)ですがアカデミー歌曲賞を受賞したモーリン・マクガバン(Maureen McGovern)が歌う“We May Never Love Like This Again”のみ違う作詞、作曲家による曲です。
映画『タワーリング・インフェルノ』より“We May Never Love Like This Again”
作詞、AL Kasha 作曲、Joel Hirschhornです。この2人は1972年のパニック映画『ポセイドン・アドベンチャー(The Poseidon Adventure)』の主題歌“The Morning After”も書いていて、映画中で歌の吹き替えを担当したのがモーリン・マクガバンです。出演はしていません。
映画『ポセイドン・アドベンチャー』より“The Morning After” 1972.
1974年のイギリス映画『ゴールド(Gold)』で使われた挿入歌である“Wherever Love Takes Me”もモーリン・マクガバンが歌っていて『タワーリング・インフェルノ』と同じ年にアカデミー歌曲賞にノミネートされました。同一歌手による複数映画ノミネートになります。作曲はエルマー・バーンスタイン(Elmer Bernstein)です。
映画『ゴールド』より“Wherever Love Takes Me”
1970年代前半、それまでのアメリカン・ニュー・シネマにかわってパニック映画が製作されるようになりました。1972年の『大地震(Earthquake)』1974年の『ポセイドン・アドベンチャー』そして『タワーリング・インフェルノ』が最高傑作と言われています。
映画『大地震』 original sound track 1972.
モーリン・マクガバンは映画『タワーリング・インフェルノ』では地上550メートル、138階建て超高層ビルの完成パーティーで歌を披露する女性歌手として出演していますが、劇中ではこの歌手の安否はわかりません。
下にある映画『タワーリング・インフェルノ』ポスターはレンタル・サイトのTUTAYAディスカスでこの作品を検索する際に間違えないよう同作品に直接移行いたします。ご活用ください。
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