『 ビリー・ホリデイ物語 / 奇妙な果実(Lady Sings the Blues)』
映画 『 ビリー・ホリデイ物語 / 奇妙な果実(Lady Sings the Blues)』は1972年のアメリカ作品です。英語タイトルであるLady Sings the Blues はビリー・ホリデイ(Billie Holiday)自身が書いた伝記の書名で、この本をもとに脚本され映画化されています。なお、ビリー・ホリデイのレコード音源は著作権で保護されています。また主演されたダイアナ・ロス(Diana Ross)の音源も保護されています。
映画 『 ビリー・ホリデイ物語 / 奇妙な果実 』 予告編 Trailer 1972.
ビリー・ホリデイの本名はエレオノーラ・フェイガン(Eleanora Fagan)といい、非常に不幸な境遇の家庭に生まれ、幼少期から少女期までも恵まれない環境の中で育ちました。歌うことで名声を手に入れたジャズ・シンガーですが、栄光と共にアルコールや薬物にも溺れていき、彼女を利用する男たちの犠牲になった人生でした。
映画 『 ビリー・ホリデイ物語 / 奇妙な果実 』 opening credits Theme Music 1972.
監督はカナダ出身のシドニー・J・フューリー(Sidney J.Furie)、主演は前述したとおり歌手として既に地位を確立していたダイアナ・ロス(Diana Ross)で映画初出演作になります。ビリー・ホリデイをダイアナ・ロスが演じる事に対しては批判もありましたがゴールデン・グローブ賞における新人賞を受賞、アカデミー賞でもノミネートされるほどの好演でした。この成功が1975年の映画『 マホガニー物語(Mahogany)』に繋がります。
映画 『 マホガニー物語 』 Do You Know Where Going To 1975.
映画 『 ビリー・ホリデイ物語 』の音楽を担当したのはミシェル・ルグラン(Michel Legrand)です。映画の中で歌われている「奇妙な果実」はStrange Fruitといいビリー・ホリデイを象徴する代表曲です。作詞、作曲は若い高校教師であったルイス・アレン(Lewis Allan / Abel Meeropol)でアメリカ南部の人種差別の惨状を歌にしたものです。
映画 『 ビリー・ホリデイ物語 』 Strange Fruit 1972.
ビリー・ホリデイはアルコール、麻薬、そして逮捕、服役を繰り返しながらもジャズを歌い続け、録音し続けました。Strange Fruit はコモドア・レコード(Commodore Records)がレコーディングに協力し、発売されました。現在はユニバーサル・グループのヴァーヴ・レコードが権利を持っています。コモドア・レコード盤はSPレコードです。
映画 『 ビリー・ホリデイ物語 』 Lady Sings the Blues 1972.
映画 『 ビリー・ホリデイ物語 』 Closing Theme 1972.
Lady Sings the Blues の作詞、作曲者はビリー・ホリデイとハービー・ニコルス(Herbie Nichols)です。また、Closing Theme の作曲者はミシェル・ルグラン(Michel Legrand)です。
映画 『 ビリー・ホリデイ物語 』My Msn (Mon Homme)1972.
映画 『 ビリー・ホリデイ物語 』 Bless The Child Ending Credits 1972.
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