『 契約殺人(Murder by Contract)』
日本では1963年に初公開された映画『 契約殺人(Murder by Contract)』は1958年に製作されたアメリカ作品です。主演のヴィンセント・エドワーズ(Vincent Edward Zoino / Vince Edwards)が全くの無名俳優だったことから上映が遅れました。アメリカでも ヴィンセント・エドワーズ はあまり知られていない男優でした。
映画 『 契約殺人 』 Opening Credit 1958.
ヴィンセント・エドワーズ(Vincent Edward Zoino / Vince Edwards)は別名、ヴィンス・エドワーズのクレジット表記があり1951年に映画デビューをしていますが、まったく評価されず、歌手として活動することになります。この時にビング・クロスビー(Bing Crosby)に見出されて連続テレビ・ドラマ『ベン・ケーシー(Ben Casey)』に主演しました。このドラマはメディカル・ドラマとして大ヒットし、1961年から1966年まで放映されました。
テレビ・ドラマ 『 ベン・ケーシー 』 opening credit original source
このドラマ『 ベン・ケーシー 』の主題曲を担当したのは「映画音楽の祖父」と言われているデイヴィット・ラクシン(David Raksin)です。チャールズ・チャップリン(Charles Chaplin)が作曲した『モダン・タイムス(Modern Times)』の編曲者です。
映画 『 モダン・タイムス 』 original sound track Smile 1936.
映画 『 契約殺人(Murder by Contract)』は1958年に製作されています。ドラマ『ベン・ケーシー』よりも前に出来上がっていたのですが公開されてはいませんでした。ヴィンセント・エドワーズ(Vincent Edward Zoino / Vince Edwards)が突然、人気俳優になったことで上映されたフィルム・ノワールになると言えるでしょう。
映画 『 契約殺人 』 殺し屋のテーマ original sound track 1958.
映画 『 契約殺人 』の監督はアービング・ラーナー(Irving Lerner)、原作はベン・シムコー(Ben Simcoe)、音楽を担当したのはペリー・ポトキン Jr(Perry Botkin Jr)です。主題曲の曲名は「殺し屋のテーマ(The Executioner Theme)」と言います。また挿入歌として聴くことができる楽曲名は「殺し屋のワルツ(Waltz of the Hunter)」と言います。映画よりもレコードのほうが先行してヒットしました。
映画 『 契約殺人 』 殺し屋のワルツ original sound track 1958.
ペリー・ポトキン Jr(Perry Botkin Jr)はロビン・ワード(Robin Ward)のワンダフル・サマー(Wonderful Summer)の作曲者でありPassion Flowerの作曲者です。Passion Flowerは日本では「情熱の花」というレコードでヒットしました。
ロビン・ワード(Robin Ward) ワンダフル・サマー(Wonderful Summer)1963.
Passion Flower The Fraternity Brothers 1957.
今回、記述したドラマ『 ベン・ケーシー 』、ロビン・ワード(Robin Ward)のワンダフル・サマーおよびPassion Flowerは映画音楽ではございませんが映画『 契約殺人 』を記載するにあたり必要性を感じたためアップロードしリンクさせていただきました。
映画『 契約殺人 』はこの記事を製作した2022年3月16日現在、You-TubeによりFull Movie でアップロードされています。Murder by Contract 、 full movieで見つけることができます。TSUTAYAディスカスでのお取り扱いはございませんでした。
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