『ラストコンサート』 生きる勇気を与えた天使の涙 作曲者:ステルヴィオ・チプリアーニ
映画『ラストコンサート(伊:Dedicate a una stella 英:The Last Concert)は1976年公開のイタリア作品ですが、撮影のほとんどをフランスでおこない、台詞は英語のみで日本での公開時にはあまり話題にはなりませんでした。オリジナル・サウンド・トラック製作時には原曲に台詞を挿入して編集されています。
映画『ラストコンサート』original sound track 1976年
しかし、当時のFM局が「甘く美しいメロディの映画音楽」として放送を繰り返したことにより観客が増え、映画そのものの内容も評価が高まり、現在でも思い出の1作品、1曲に挙げるファンは多いようです。
初公開時には興行的に成功しないだろうと考え、地方映画館ではロードショー公開にもかかわらず2本立てで観客を集めました。(映画『 カサンドラ・クロス 』との2本立てが多かったようです。)
映画『ラストコンサート』original souece 1976年
作曲はイタリア・ローマ出身のステルヴィオ・チプリアーニ(Stelvio Cipriani)でヨーロッパ映画を中心に楽曲を提供しています。
映画『 ラストコンサート 』 opening credits Theme Music 1976.
映画『ラストコンサート』より「ステラに捧げるコンチェルト」
Adagio Concerto original sound track 1970年
映画『ベニスの愛(Anonimo Veneziano)』の音楽を担当したのもステルヴィオ・チプリアーニです。
映画『ベニスの愛』 original sound track 1970年
「Anonimo Veneziano」は1971年度のナストロ・ダルジェンド作曲賞を受賞しており、ポール・モーリア、リチャード・クレイダーマンなどがカバーしています。
ナストロ・ダルジェンド賞とはイタリアにおける映画賞のことです。外国映画であっても作曲者がイタリア人の場合は対象となります。
1970年に作曲した『ベニスの愛』と同年に公開された映画『ある愛の詩』の主題曲が類似していることが話題になりましたがプチリアーニの方が半年早く作曲していてフランシス・レイとの間で盗作問題化しそうになった経緯があります。
映画『ある愛の詩』original sound track 1970年
この闘争はフランシス・レイの両親がプチリアーニ同様イタリア人であった為、お互いに争うよりも良き友人関係を築いたほうが得策となり和解しました。
映画 『 ラストコンサート 』 Ending Film 1976.
下にある映画『ラストコンサート』ポスターはレンタル・サイトのTUTAYAディスカスでレンタルする際に間違えないよう同映画作品に直接移行いたします。サイト内にはスタッフ・キャスト情報、あらすじに加えご覧になられた方からのレビュー投稿もございます。ご活用ください。
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