『夜霧のしのび逢い(The Red Lanterns)』ひとりぼっちの浜辺
映画『夜霧のしのび逢い(The Red Lanterns)』は1963年のギリシャ作品になります。原題を直訳すれば「赤いランタン」すなわち「赤提灯」になってしまいます。アレコス・ガラノス(Alecos Galanos)という人の書いた戯曲を映画化したもので内容は公娼制度の禁止を背景にした娼婦たちの愛情物語です。港町のピレウスが舞台になっています。
映画『夜霧のしのび逢い』 original sound track 1963.
音楽を担当したクレジットにはスタヴロス・クサルハコス(Stavros Xarhakos)という人物になっていますが、作曲者はジョー・ヴァン・ウエッター(Jo Van Wetter)です。曲名は「La playa(浜辺)」といい、日本では「ひとりぼっちの浜辺」として紹介されていました。
映画 『 夜霧のしのび逢い 』 La Playa Film 1963.
ジョー・ヴァン・ウエッターはベルギーのバンド「ロス・マヤス(Los Mayas)」のリーダーで、この「La playa」は映画のために書かれた曲ではありません。日本公開時の1965年にはなぜか主題曲がクロード・チアリ(Claude Ciari)のギター演奏曲に差し替えられていて曲名も「夜霧のしのび逢い」としてヒットしました。
映画『夜霧のしのび逢い』 Claude Ciari Version.
主演はジェニー・カレツィ(Jenny Karezi)というギリシャの女優でアカデミー外国語映画賞にこの作品がノミネートされたことから脚光を浴びました。
作品中、ジェニー・カレツィが歌っている挿入歌があります。タイトルは「To Parapono」となっています。直訳すると「捨てる」とか「放り出す」となります。
映画『夜霧のしのび逢い』より「To Parapono」1963.
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