『街の灯(City Lights)』 You? You can see now? Yes,I can see now.
映画『街の灯(City Lights)』は1931年のアメリカ作品でタイトルは邦題で「マチノヒ」と読みます。1927年に公開された映画『ジャズ・シンガー(Jazz Singer)』以降、映画はサイレントからトーキーの時代へと変遷しますが、監督であり主演である喜劇王チャールズ・チャップリン(Sir Charles Spencer Chaplin)はトーキーの事を「私はトーキーが嫌いです。世界最古の芸術であるパントマイムを損ないました。視覚による造形美はスクリーンにとって最も大切なものです。」と語り、この作品『街の灯』もサイレント映画で製作されています。ただし効果音と音楽は取り入れていてアンダー・スコアーとは違った音源の使い方をしています。
映画 『 街の灯 』 Opening Theme 1931.
映画 『 街の灯 』 Opening Scene 1931.
監督、脚本、製作、音楽、主演をチャールズ・チャップリン(Sir Charles Spencer Chaplin)がおこなっています。盲目の花売り娘役にはヴァージニア・チェリル(Virginia Cherrill)を起用しました。
映画 『 街の灯 』 Boxing 1931.
この映画『街の灯』に使われた曲はチャップリン自身が作曲者となっていますがブロードウェイ・ミュージカルからハリウッドに移ってきたばかりのアルフレッド・ニューマン(Alfred Newman)に曲を依頼しています。チャップリンは譜面を書くことが出来ませんでしたし、この作品から自身の映画に対する曲を作り上げるようになりますからアルフレッド・ニューマンの存在と役割は大きかったはずです。
映画 『街の灯 』 La Violetera すみれの花売り娘 1931.
邦題では「すみれの花売り娘」となっているLa Violeteraはホセ・パディラ(José Padilla Sanchez)が作曲しています。映画評論家である淀川長治氏はこの映画『街の灯』を観て「見終わったあと、涙の目のやり場がなくなる映画、今日までのどの名作のラスト・シーンもこれほど美しさを見せたものはない。」と語っています。
映画 『 街の灯 』 Ending Theme 1931.
チャールズ・チャップリン自らの言葉で「喜劇は距離を置いて人生を見ることであり、悲劇はクローズ・アップされた人生である。」と語っています。
映画 『 街の灯 』 予告編 Trailer 1931.
映画 『 街の灯 』 Ending Scene 1931.
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