『 誘惑されて棄てられて(Sedotta e abbandonata)』
映画『 誘惑されて棄てられて(Sedotta e abbandonata)』は1964年のイタリア・フランス合作作品で日本での公開は1965年になります。原題を直訳すると「誘惑と放棄」になります。監督はピエトロ・ジェルミ(Pietro Germi)、音楽を担当したのはイタリア映画音楽の巨匠、カルロ・ルスティケッリ(Carlo Rustichelli)です。 カルロ・ルスティケリ と表記する場合もあります。
映画『 誘惑されて棄てられて 』 opening credits Theme Music 1964.
カルロ・ルスティケッリは監督であるピエトロ・ジェルミの強い勧めで映画音楽家になった人です。幼少期よりピアノを習っていました。1956年の映画『 鉄道員(IL Ferroviere )』、1959年の『 刑事(Un maledetto imbroglio)』はピエトロ・ジェルミ監督、音楽担当はカルロ・ルスティケッリのコンビで製作されています。
映画『 鉄道員 』 opening credits Theme Music 1956.
映画『 刑事 』 original sound track 1959. Sinno’ Me More 死ぬほど愛して
映画『 刑事 』の主題歌は作詞、ピエトロ・ジェルミ、歌っているのはカルロ・ルスティケッリの娘であるアリダ・ケッリ(Alida Chelli)です。
1963年の映画『 ブーベの恋人(La ragazza di Bube)』の作曲もカルロ・ルスティケッリです。
映画『 ブーベの恋人 』 opening credits Theme Music 1963.
カルロ・ルスティケッリは1916年12月24日、イタリアで生まれイタリアを代表する映画音楽家です。1974年には来日してコンサートをおこなっています。2004年11月13日、87歳で亡くなりました。映画音楽の楽曲数は250曲以上あります。
映画『 誘惑されて棄てられて 』 original sound track 1964.
この映画『 誘惑されて棄てられて 』の主題歌の詞は「誇り高きアスカローネ一族の物語」をカンツォーネ風に歌っています。映画の中ではクレジット部と動画部で2度使わていますが、詞の内容は異なります。「港町のカフェテリア」さんが製作しているサイトで歌詞の日本語訳がありましたので記載させていただきます。金子美南子さんという方の翻訳だそうです。
・・・タイトル部分・・・
お聞かせしよう。アスカローネ家の物語 嘘偽りのないシチリアの物語 家の名誉がけがされた
若造のペピーノが姉と妹に手を出した
アニューゼは行く 苦しみに胸もだえて
司祭様に告白し 罪の許しを請いたいの
・・・挿入部(オープニングからおよそ48分後)・・・
絶望と怒りとで 父親は気も転倒 事を知ってからは 夜も眠れない
急げ急げ 不運なアスカローネ 血走った眼で
いとこの忠告を求めた
この曲を歌っているのはピノ・フェルラーラ(Pino Ferrar)です。この記事を記述した2023年11月01日においてyou-tubeにFull-Movieがございましたのでリンクさせていただきました。なおレンタルサイトのTSUTAYAディスカスではお取り扱いがございませんでしたので、下の画像『 誘惑されて棄てられて 』はallcinemaに移行するようにリンクされています。スタッフ・キャスト情報、あらすじに加え、ご覧になられた方からのレビュー投稿文もございます。ご活用ください。
映画『 誘惑されて棄てられて 』 full-movie by you-tube
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