『日曜日はダメよ(Never on Sunday)』 見事に歌い上げたメリナ・メルクーリ
映画『日曜日はダメよ(Never on Sunday)』はアメリカを離れざるをえなくなったジュールズ・ダッシン(Jules Dassin)監督がギリシャに渡り1960年に制作された作品で、自らもギリシャ研究家として相手役を務めています。
主演の娼婦役にはのちに政治家となるメリナ・メルクーリ(Melina Mercouri)を起用し、動画中では主題歌であるTa Paidia Tou Piraiaを歌い上げています。第33回アカデミー歌曲賞受賞曲になりました。
映画『日曜日はダメよ』からTa Paidia Tou Piraia 1960.
個人で客を取る娼婦イリア(メリナ・メルクーリ)は日曜日だけは仕事をしないと決めていることから作品名が『日曜日はダメよ」になりました。1960年のギリシャ映画もしくはギリシャ・アメリカ合作作品になります。
映画『日曜日はダメよ』original sound track 1960.
主題曲及び音楽担当はマノス・ハジダキス(Manos Hatzidakis)で作詞も彼によるものです。映画中では冒頭部とエンディングではインストゥルメンタルが使用され娼婦イリアが寝室で歌い踊る部分でのみ、歌を聴くことができます。
ギリシャ民族楽器のブズーキを用いたこの主題歌はいろいろなアーティストによってカバーされていますが、やはりメリナ・メルクーリのオリジナルはみごとです。残念ながらレコード化はされなかったようです。
監督兼相手役のジュールズ・ダッシュとメリナ・メルクーリはこの後も一緒に映画製作をおこない1966年に夫婦となりました。
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