『 甘い生活(La dolce vita)』「人生を変えてみたら!」 ネオ・リアリズモを描いた傑作

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映画 『 甘い生活(La dolce vita)』はイタリアの映画監督であるフェデリコ・フェリーニ(Federico Fellini)の作品で1960年に公開されました。フェデリコ・フェリーニはロベルト・ロッセリーニ(Roberto Rossellini)監督作品のシナリオ・脚本を依頼されたことから映画への世界に入ります。

映画 『 甘い生活 』 予告編 Trailer  1960.

映画 『 甘い生活 』 4Kによる予告編 Trailer 

最初に担当した作品はロベルト・ロッセリーニ(Roberto Rossellini)監督が1945年に公開した映画『 無防備都市(Roma città aperta / Roma Open City)の脚本になりますが、この時は単独での執筆ではありません。

映画 『 無防備都市 』 予告編 Trailer 1945.

映画『 無防備都市(Roma città aperta / Roma Open City)』はイタリア・ネオリアリズモを世界に伝えた最初の作品になります。ネオ・リアリズモとは映画製作などの表現に現実的な描写、写実性を重視することです。反ファシズムと捉える事もできます。

映画『 甘い生活(La dolce vita)』は社会批判を強調していて、特徴的なのは説明的なナレーションがないため映画自体の内容があいまいになりやすい事、映像の中で使われている絵画などが映画の一部を意味している事でしょう。ラスト・シーンで登場する少女が言っている言葉は「人生を変えてみたら・・・」です。

映画 『 甘い生活 』 opening credits original source 1960.

音楽を担当したのはニーノ・ロータ(Nino Rota)です。フェデリコ・フェリーニ監督作品はソニー・ミュージック・エンターテインメント(SME)によってブロックされていますが、おそらく映画関連の書籍が隣接権を主張する根拠なのかもしれません。SMEは本作品の製作にまったく関与していません。ブロックされることを知っていてもアップし、リンクするのはSMEの権利が近い将来、消滅するはずだからです。

映画 『 甘い生活 』 original sound track 1960. (SMEよりブロック)

本作品も映画 『 道(La Strada)』同様、ソニー・ミュージック・エンターテインメント(SME)により日本国内ではブロックされています。しかしいずれ期限が切れるはずですのでこのままリンクさせていただきます。

映画 『 甘い生活 』 Main Theme original sound track 1960.

主題曲の作曲者はニーノ・ロータ(Nino Rota)で間違いありませんしクレジットでも彼の名はあります。しかし、この主題曲の曲調は映画『 三文オペラ(Die dreigroschen oper) 』に使われている「匕首マック」、モリタート(Moritat)、Mack the Knifeに似ています。もともとは「 マッキー・メッサのモリタート 」が曲名で作曲者はクルト・ヴァイル(Kurt Weil)です。

映画 『 三文オペラ 』 original sound track  1931.

映画 『 三文オペラ  』 Mack the Knife 1963.  Sammy Davis Jr.

映画 『 甘い生活(La dolce vita)』の出演者はマルチェロ・マストロヤンニ(Marcello Mastroianni)、トレヴィの泉のシーンが話題になったアニタ・エクバーグ(Anita Ekberg)、1966年の映画『 男と女(Un homme et une femme)』で主演女優になるアヌーク・エーメ(Anouk Aimée)などです。

映画 『 男と女 』 original sound track  1966.

下にある映画 『 甘い生活 』はレンタル・サイトのTSUTAYAディスカスに間違えないよう直接移行いたします。スタッフ・キャスト情報、あらすじに加えレヴューの投稿も参考にしていただけます。ご活用ください。

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