『カサンドラ・クロス(The Cassandra Crossing)』 作品によって技法を作り上げていった映画音楽家 Jerry GoldSmith

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映画『カサンドラ・クロス(The Cassandra Crossing)』は1976年に公開されたイタリア・イギリス・西ドイツ・フランス・アメリカの5か国による合作作品です。細菌感染したゲリラが列車で逃亡し、車内にいる乗客全員を濃厚接触者として廃線となって朽ちているカサンドラ・クロス橋から列車もろとも落下させようと企てるパニック映画です。
主演はソフィア・ローレン(Sophia Loren)、リチャード・ハリス(Richard Harris)です。

映画 『カサンドラ・クロス』 予告編 Trailer 1976.

音楽を担当したのはアメリカの作曲家、ジェリー・ゴールドスミス(Jerry Goldsmith)になります。

映画 『カサンドラ・クロス』 original sound track 1976.

ジェリー・ゴールドスミスはこの映画『カサンドラ・クロス』の次に担当した『オーメン(The Omen)』でアカデミー作曲賞を受賞しています。製作・公開年度が同じ1976年になっていますが『カサンドラ・クロス』の方が先になります。アカデミー作曲賞受賞曲名はアヴェ・サンターニ(Ave Santani)といいます。

映画 『オーメン』 original sound track 1976.

ジェリー・ゴールドスミスは元々はピアニストを志していましたがアルフレッド・ニューマン(Alfred Newman)の誘いをうけて映画音楽家へと転身していきます。映画の場面ごとに音を構成させていく曲の作り方を得意としますがメロディー・メーカーとして映画音楽を提供する2面性を巧みに使い分けていました。

映画 『猿の惑星(Plant of the Apes)』 original sound track 1968.

『猿の惑星』では無調音楽に徹していてメロディーラインはほとんどありません。楽器の使い方が変わっていて,とくに打楽器が印象表現として用いられています。ステンレス製のボールで音を出す発想を現実におこないました.

映画 『パットン大戦車軍団』 original sound track 1970.

1970年の映画『パットン大戦車軍団(Patton)』では劇中との調和を重視していて、とくにマーチ風の旋律にこだわっています。

映画 『パピヨン』 original sound track 1973.

1973年の映画『パピヨン(Papillon)』の主題曲はいくつものパートがあり哀愁を帯びたテーマ曲は名曲とされています。

映画 『風とライオン』 original sound track 1975.

1975年の映画『風とライオン(The Wind and the Lion)』では戦闘シーンを強烈にイメージさせるホーンセッションをおこなっています。パーカッションの音を印象深くなるよう取り入れている反面、メロディー・メーカーたる構成に作り上げています。

映画 『海流のなかの島々』 original sound track 1977.

1977年の映画『海流のなかの島々(Islands in tha Stream)』はヘミング・ウェイ(Ernest Miller Hemingway)の遺作であり、生前に発表されることがなかった小説を映画化したものです。ジェリー・ゴールドスミス自身、もっとも好きな楽曲であると述べています。(一時期、オリジナル音源が紛失していましたが個人所有の音源が発見されました。)

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