『小さな恋のメロディ(Melody / S.W.A.L.k)』 大人社会からの独立戦争

公開日:  最終更新日:2023/07/04

映画『小さな恋のメロディ』は1971年のイギリス作品で、本国での作品名は『Melody』または『S.W.A.L.K』の2つがあります。ラブ・ストーリーとして完結していないことから「Sealed With A Loving Kiss(愛情のこもったキスで封印)の頭文字を用いると『S.W.A.L.K』になります。

映画 『 小さな恋のメロディ 』 opening credits Theme Music 1971.

映画『小さな恋のメロディ』より「Melody Fair」1971年

イギリスよりアメリカで先行公開されましたが両国ではヒットせず、むしろ酷評されました。しかし、本編中にBee Geesの楽曲を使う決断をしたことで南米諸国、特にアルゼンチンとチリではヒットしました。とりわけ最大の興行成績をもたらしたのは日本で、1970年代の映画雑誌「ロードショー」における月刊人気俳優ランキングではトレイシー・ハイド(Tracy Hyde)、マーク・レスター(Mark Lester)ともに上位にランク付けされていました。

映画『小さな恋のメロディ』より主題曲「In the Morning」 1971年

主役を演じたマーク・レスター(Mark Lester)は9歳でデビュー、28歳で引退し現在はロンドンで整骨院を経営しています。

トレイシー・ハイド(Tracy Hyde)は8歳から習っていたバレエがきっかけとなり、この映画『小さな恋のメロディ』のオーディションを勧められ合格、メロディ役を獲得しました。

映画『小さな恋のメロディ』予告編 1971年 Trailer

映画『小さな恋のメロディ』より「若葉のころ」 1971年

この映画の脚本を手掛けたのはアラン・パーカー(Sir Alan Willam Parker)で「Melody」が処女作になります。7年後の1978年には自らが監督となり映画『ミッドナイト・エクスプレス(Midnight Express)』を制作しアカデミー賞6部門にノミネートされ脚色賞と監督賞を受賞しました。

映画 『 小さな恋のメロディ 』 マーク・レスター & トレイシー・ハイド 1971.

映画 『 小さな恋のメロディ 』 Ending credits Film  1971.

映画『ミッドナイト・エクスプレス』original sound track 1978年

この映画『ミッドナイト・エクスプレス』の主題曲を担当、作曲したのはジョルジオ・モロダー(Giorgio Moroder)で、この他にも映画『フラッシュダンス』の主題曲「Flashdance…What a Feeling(歌:アイリーン・キャラ)」の作曲者でもあります。

映画『フラッシュダンス』より「Flashdance…What a Feeling」

1984年には当時の西ドイツ/アメリカ合作映画『ネバー・エンディング・ストーリー』アメリカ公開版主題曲の作詞、作曲をおこなっています。

映画『ネバー・エンディング・ストーリー』歌:リマール

アメリカの俳優、トム・クルーズ(Tom Cruise)をトップ・アクターにした映画『トップガン(Top Gun)』で使われた「Take My Breath Away(邦題:愛は吐息のように)」を手掛けたのもジョルジオ・モロダーです。

映画『トップガン』より「Take My Breath Away(歌:ベルリン)」1986年

下にある映画『小さな恋のメロディ』ポスターはレンタル・サイトのTUTAYAディスカスでレンタルする際に間違えないよう同映画に直接移行いたします。サイト内にはスタッフ・キャスト情報、あらすじに加えご覧になられた方からのレビュー投稿文もございますのでご参考にしてください。

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