『ニュウ・ムウン(New Moon)』
作詞家オスカー・ハマースタインⅡ世(Oscar Greeley Clendenning Hammerstein Ⅱ)と作曲家シグマンド・ロンバーグ(Sigmund Romberg)が1928年に発表したオペラッタ(ブロードウェイ・ミュージカル)の映画化で、主題歌は「恋人よ我に帰れ(Lover Come Back To Me)」になります。ここで取り上げるのは1940年に製作・公開されたアメリカ作品で1930年に公開された同名映画のリメイクになります。
映画 『 ニュウ・ムウン 』 original sound track Love come back to me 1940.
1940年の映画『ニュウ・ムウン』の監督はロバート・Z・レナード(Robert Zigler Leonard)、主演はジャネット・マクドナルド(Jeanette Macdonald)とネルソン・エディ(Nelson Eddy)になります。
「恋人よ我に帰れ(Lover Come Back To Me)」 を歌っているのはジャネット・マクドナルドです。
映画 『ニュウ・ムーン』 予告編 Trailer 1940.
ジャネット・マクドナルド(Jeanette Macdonald)は1929年のパラマウント映画『ラヴ・パレード(The Love Parade)』でデビューすると今日でいうアイドル的な地位に立ちます。1933年にMGMに移籍するとバリトン歌手のネルソン・エディ(Nelson Eddy)と共演するようになり戦前の音楽映画を代表する女優になりました。ネルソン・エディとは8作品で共演し、この映画『ニュウ・ムウン』は6作品目になります。
映画 『ラヴ・パレード』 original sound track 1929.
映画 『ニュウ・ムウン』のもうひとつの曲である「朝日のごとくさわやかに(Softly . as in a Morning Sunrise)」もオスカー・ハマースタインⅡ世とシグマンド・ロンバーグによる楽曲です。1928年のオペラッタ『New Moon』のための楽曲で元々はタンゴの曲調でしたがジャズのスタンダードへと変化していきました。動画中ではネルソン・エディ(Nelson Eddy)が歌っています。
映画 『ニュウ・ムウン』 Softly. as in a Morning Sunrise 1940.
作曲者のシグマンド・ロンバーグ(Sigmund Romberg)はオーストリア₌ハンガリー帝国(現、ハンガリー)出身ですがアメリカで活躍した作曲家でした。またオスカー・ハマースタインⅡ世は映画『サウンド・オブ・ミュージック(The Sound of Music)に使われた全曲の作詞者で、遺作は追加で書き上げた「エーデルワイス(Edelweiss)」になります。
映画 『サウンド・オブ・ミュージック』 Edelweiss 1965.
1930年に製作・公開された映画『ニュウ・ムウン(New Moon)』の監督はMGM初のトーキー映画を監督したジャック・コンウェイ(Jack Conway)、出演はグレース・ムーア(Grace Moore)とローレンス・ティベット(Lawrence Tibbett)です。「Lover come back to me」を歌っているのはグレース・ムーアになります。
映画 『ニュウ・ムウン』 Lover come back to me Grace Moore 1930.
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