『 突然炎のごとく（Jules et Jim）』20世紀を代表するフランスの女優 ジャンヌ・モロー

映画 『 突然炎のごとく（Jules et Jim）』は1962年のフランス作品で原作はアンリ＝ピエール・ロシェ（Henri-Pierre Roché）が1953年に発表した「 ジュールとジム（Jules et Jim）」です。邦題になっている「突然炎のごとく」は日本でのみ理解できるタイトルです。監督は映画 『 大人は判ってくれない（Les Quatre Cents Coups）』のフランソワ・トリュフォー（François Roland Truffaut）で長編作品の3作品目にあたります。

この作品は記事を公開する2022年8月2日現在 ソニー・ミュージック・エンターテインメントに隣接権が主張されているようです。ただし、この映画の製作においてSMEは一切、関与していませんし出資もしていません。

映画 『 突然炎のごとく（Jules et Jim）』予告編　Trailer  1962.

音楽を担当したのはジョルジュ・ドルリュー（Georges Delerue）で1960年の映画『 ピアニストを撃て（Tirez sur le pianiste）』に続きフランソワ・トリュフォー（François Roland Truffaut）監督とコンビを組んでいます。

映画 『 突然炎のごとく（Jules et Jim）』 opening credits Theme Music  1962.

映画 『 突然炎のごとく（Jules et Jim）』 Retrouvailles à L’auberge de le Bécasse  original sound track  1962.

映画 『 大人は判ってくれない（Les Quatre Cents Coups）』予告編 Trailer  1959.

映画『 ピアニストを撃て（Tirez sur le pianiste）』opening credits Theme Music 1960.

原作者のアンリ＝ピエール・ロシェ（Henri-Pierre Roché）は74歳にしてこの「ジュールとジム（Jules et Jim）」を書き、処女作になります。もう1作品だけ書いていて「二人の英国女性と大陸（Les Deux anglaises et le continent）」もフランソワ・トリフォー監督によって1971年に『 恋のエチュード』というタイトルで映画化されています。

映画 『 恋のエチュード（Les Deux anglaises et le continent）』 original sound track  1971.

映画 『 突然炎のごとく（Jules et Jim）』の出演者はジュール役にオスカー・ウェルナー（Oskar Werner）、ジム役にアンリ・セール（Henri Serre）この2人の青年を翻弄する自由奔放な女性カトリーヌには20世紀を代表するフランスの大女優ジャンヌ・モロー（Jeanne Moreau）が演じ話題となりました。33歳の時の作品出演で、自分の私財を売ってこの映画の製作費に充てたそうです。もともとは不美人女優と評されていた時期もありましたが1958年の映画『 死刑台のエレベーター（Ascenseur pour l’échafaud / Elevator to the Gallows）』からトップ女優への道が拓けていきます。男性を惑わす役柄が多く、当時の女性たちの憧れの女性像を作り上げた女優でした。

映画 『 死刑台のエレベーター 』 original sound track  1958.

映画 『 ビバ！　マリア（Viva Maria!）』 予告編 Trailer  1965.

1965年のルイ・マル（Louis Malle）監督作品『 ビバ！マリア（Viva Maria!）』で共演したブリジット・バルドー（Brigitte Bardot）とは仲が良く、二人ともに自由思想で男性的であると両者が認め合っていた。

映画『 突然炎のごとく（Jules et Jim）』の中でカトリーヌが歌うシャンソンの「 つむじ風（Le Tourbillon）」は出演者のボリス・バシアク（Boris Bassiak）が作ったものをジャンヌ・モローが歌っています。

映画『 突然炎のごとく（Jules et Jim）』つむじ風 （Le Tourbillon）1962.

下にある映画 『 突然炎のごとく 』の画像はレンタル・サイトのTSUTAYAディスカスにおける同作品に直接移行いたします。サイト内にはスタッフ・キャスト情報 あらすじ に加えレビュー投稿もございますのでご参考いただけると思います。ご活用ください。