『十戒（The Ten Commandments）』なぜヘブライ人は奴隷でなければいけないのか。
映画『十戒（The Ten Commandments）』は1956年のアメリカ作品で原作は旧約聖書の「出エジプト記」になります。1923年にも『十誡』というタイトルで製作されていますが、どちらもセシル・Ｂ・デミル（Cecil Blount DeMille）が監督をしています。
映画 『 十戒 』 予告編 Trailer 1956.
監督のセシル・B・デミルは1923年に『十誡』、1927年に映画『キング・オブ・キングス（King of Kings）』、1934年には映画『クレオパトラ（Cleopatra）』と現代に受け継がれる歴史映画を作り上げ「デミル王国」と呼ばれるほどの地位を得ました。
映画 『 十戒 』 original opening source 1956.
映画『キンング・オブ・キングス』は1961年にリメイクされ、映画『クレオパトラ』も1963年にリメイクされていますがどちらも監督はセシル・B・デミルではありません。
映画 『十戒 』 original sound track 1956.
重い心臓病を患っていたセシル・B・デミルが75歳の時にこの映画『十戒』だけを自身の手によって再映画化しました。主演にはミケランジェロ造像のモーセ像に容貌が似ていることからチャールトン・ヘストン（Charlton Heston）が選ばれました。ほかユル・ブリンナー（Yul Brynner）、女優のアン・バクスター（Ann Baxter）が出演しています。
映画 『十戒 』より「紅海（The Red Sea）」original sound track 1956.
紅海が割れ出エジプトの民が進むシーンはあまりにも有名で現代のドラマやアニメにも影響を与えています。製作費は1350万ドルにも達しました。また映画の冒頭の登場する赤ん坊時代のモーセはチャールトン・ヘストンの実子であり生後8か月での映画デビューになりました。
音楽を担当したのはエルマー・バーンスタイン（Elmer Bernstein）で1960年の映画『荒野の七人（The Magnificent Seven）』や1963年の映画『大脱走（The Great Escape）』の主題曲を担当しています。とくに1967年のミュージカル映画『モダン・ミリー（Thoroughly Modern Millie）』は高い評価を得てアカデミー作曲賞を受賞しました。
映画 『荒野の七人 』 original sound track 1960.
映画 『大脱走 』 original sound track 1963.
映画『モダン・ミリー』は映画名とおなじタイトルの楽曲
Thoroughly Modern Millie がアカデミー歌曲賞にノミネートされていますが作曲：ジミー・ヴァン・ヒューゼン（James Van Heusen）、作詞：サミー・カーン（Sammy Cahn）になります。
映画 『モダン・ミリー』 original sound track 1967.
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