『めまい(Vertigo)』 アメリカの良心が演じた推理サスペンス    

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映画『めまい(Vertigo)』は1958年公開のアメリカ作品で監督はアルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)、主演は「アメリカの良心」とよばれたジェームズ・スチュアート(James Stewart)になります。主題曲はバーナード・ハーマン(Bernard Herrmann)が作曲しました。

映画『めまい』予告編 Trailer 1958.

原作のタイトルは「死者の中から」という推理小説で、著者はポワロー=ナルスジャックとペンネームで書かれています。二人組の共同作者でピエール・ポワロー(Pierre Boileau )とトーマス・ナルスジャック(Thomas Narcejac)で、あの「怪盗アルセーヌ・ルパン」シリーズも執筆しています。

映画『めまい』 original sound track 1958.

主題曲を担当したバーナード・ハーマンは1941年の映画『悪魔の金(The Devil and Daniel Webster)』でアカデミー作曲賞を受賞しています。

映画『悪魔の金』 original sound track 1941.

アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)監督の映画に多くの楽曲を提供していて『北北西に進路を取れ(North by Northwest)』の主題曲もバーナード・ハーマン作曲です。

映画『北北西に進路を取れ』 original sound track 1959.


しかし、1966年のヒッチコック作品である『引き裂かれたカーテン(Torn Curtain)』のために書いた曲が不採用となったのち、交友を断ち復活することはありませんでした。 映画『引き裂かれたカーテン』のために書かれたオリジナル・スコアーはエルマー・バーンスタイン(Elmer Bernstein)によって編曲され、1991年の映画『ケープ・フィアー(Cape Fear)』でボート上での暴力シーンに使われました。25年の歳月を経て映画音楽となった曲です。

映画『ケープ・フィアー』 original sound track 1991.

映画 『ケープ・フィアー』opening Theme  1991.

 

バーナード・ハーマンはヒッチコック作品に対する楽曲を書かなくなると傑作らしい曲が生まれなくなり、1976年の映画『タクシードライバー(Taxi Driver)』まで評価がありません。

映画『タクシードライバー』 original sound track 1976.

この『タクシードライバー』を作曲する際にジャズの要素を取り入れ、ベトナム戦争後、アメリカの若者たちが持っていた鬱屈とした感情を表現しました。最終録音が済んで12時間後に亡くなりましたから遺作になります。

この亡くなる1976年に、もう1本の映画音楽を作曲しています。映画『愛のメモリー(Obsession)』になります。

映画『愛のメモリー』 original sound track 1976.

主演のジェームズ・ステュアートはアルフレッド・ヒッチコック監督に気に入られ合計4作品で主演しています。戦争映画の出演はすべて断っていますが、理由は「本当の戦争に行った男が戦士を演じるのはナンセンスである。」でした。

下にある映画『めまい』ポスターはレンタル・サイトのTUTAYAディスカスでこの作品を検索する際に間違えないよう同映画に直接移行いたします。またサイト内にある「関連動画』ではこの映画の一部が無料配信されております。ご活用ください。

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