『アマデウス(Amadeus)』 覆面の使者の正体

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ライバルであったサリエリの回顧録から構成されているこの映画『アマデウス(Amadeus)』はブロードウェイの舞台を1984年に映画化したものでヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart)の生涯を描いています。

音楽を担当したのはネヴィル・マリナー(Sir Neville Marriner)という指揮者で「モーツァルトの原曲をいじくらない」事を条件にして音楽監修を引き受け、さらにモーツァルトを演じた俳優トム・ハルス(Tom Hulce)に指揮者の演技指導を厳しく教え込んでいます。

映画『アマデウス』予告編 Trailer 1984.

こういった諸条件から映画中に使用された楽曲はすべてモーツァルトそのものであり映画のために作られた曲はありません。全曲、アカデミー室内管弦楽団による演奏が用いられています。

映画『アマデウス』よりタイトル・バック使用曲 original sound track

このタイトル・バックで使用された楽曲は交響曲第25番ト短調より第7楽章で、モーツァルト17歳のときの作品です。代表的な「フィガロの結婚(The Marrige of Figaro)」や「ドン・ジョヴァンニ(Don Giovanni)」も挿入されていますがすべてを紹介すると映画音楽サイトではなく、モーツァルト集になります。

この映画『アマデウス』のオリジナル・サウンド・トラックは1度廃盤になりましたが現在CD化されています。

映画『アマデウス』よりRequiem,Dies Iras    original sound track

史実と異なる点も多々ありますが、「必要な音符しかありません」という台詞は実際にモーツァルトの言葉であり歴史的な事実です。またレクイエムの作曲を依頼した使者が覆面で正体を隠したのも事実で、発注者はフランツ・ヴァルゼック・シュトゥパッハ伯爵という貴族になります。1791年に夫人を亡くしていて妻を追悼するために作曲を依頼しています。

 

映画『アマデウス』よりRex Tremedae Majesta    original sound track

覆面を被り依頼主を隠した理由は自らが作曲した音楽として演奏したかったからだと言われています。映画の中ではモーツァルトの死因が病死かサリエリによる毒殺なのか、はっきりしませんが現在の研究では梅毒の治療ミスであった可能性が大きく、また主人公のサリエリも精神病院で過去を振り返っており彼の死因も同じであろうと推測されています。

下にある映画『アマデウス』のポスターはレンタル・サイトのTUTAYAディスカスでレンタルする際に間違えないよう同作品に直接移行いたします。またサイト内にある「関連動画」ではこの作品の一部が無料配信されております。ご活用ください。

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