『カサブランカ(Casablanca)』 君のひとみに乾杯!
ハンフリー・ボガード(Humphrey Deforest Bogard)とイングリッド・バーグマン(Ingrid Bergman)共演の映画『カサブランカ(Casablanca)』は1942年制作・公開のアメリカ映画で、あまりにも有名な「君のひとみに乾杯!」はこの映画の台詞が現在でも受け継がれている言葉になります。
映画 『 カサブランカ 』 opening credits 1942.
ハンフリー・ボガードは1999年AFI選出の「映画スターベスト100」男優部門の第1位です。
音楽を担当したのはマックス・スタイナー(Max Steiner)で曲名を「As Time Goes By」といいます。1931年にハーマン・フップフェルド(Herman Hupfeld)がブロードウェイ・ミュージカルのために作詞・作曲したものです。
映画『カサブランカ』より「As Time Goes By」 original sound track
映画『カサブランカ』よりAs Time Goes By Arthur “Dooley” Wilson
映画『カサブランカ』で歌っているのはドーリー・ウィルソン(Arthur “Dooley” Wilson)でハンフリー・ボガードとイングリッド・バーグマンの恋愛関係を感情的に表現するように挿入されています。ドーリー・ウィルソン自身はピアニストではありません。
映画『カサブランカ』予告編 Casablanca Trailer 1942年
イングリッド・バーグマン(Ingrid Bergman)はスウェーデンでは有名な女優でしたが映画『間奏曲(Intermezzo)【スウェーデン映画】』のアメリカ版リメイク出演オファーを受けて渡米します。この時点では英語があまり上手ではなく会話もままならなかったそうで、「最初で最後のハリウッド出演」だと思っていました。
映画『別離(Intermezzo/A Love Story)予告編
映画『別離』の製作者、デヴィッド・O・セルズニックはこの時『風と共に去りぬ』の制作も同時進行で手掛けており、2つの映画の出演者控え室が同じ建物内に用意されていました。
上階の部屋を『風と共に去りぬ』出演のスターたちが使い、残った下部の部屋をイングリッド・バーグマンが控室として使っていたのですが、部屋の隅々まで整理整頓がされていて非常に謙虚なイメージをもたらしたそうです。
音楽を担当したマックス・スタイナーは非常に絶妙な編曲技術をこの映画の為に施しています。酒場の場面でドイツ士官たちが酔っ払ってドイツ民謡「ラインの護り」を大声で歌いだすと居合わせたフランス人たちが憤りを感じ、対抗するようにフランス国家「La Marseillaise」の演奏を促すのです。
映画『カサブランカ』より「La Marseillaise」
2つのまったく違う音楽を競い合すように録音していますが編曲時に同じコード進行上で対立法旋律を使ってバランスを保たせています。
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