『ピンクパンサー(The Pink Panther)』チャンスをつかみ取ったクルーゾー警部登場

公開日:  最終更新日:2022/04/29

『The Pink panther』は1963年公開のアメリカ、コメディー映画です。当初の邦題は『ピンクの豹』でした。アメリカよりも先に西ドイツで公開されています。(アメリカでの公開は1964年)

ピーター・セラーズ(Peter Sellers)扮する「クルーゾー警部」 「アニメキャラクターのピンクパンサー」そして主題曲「ピンクパンサーのテーマ」の3大ヒットを生み出した、まさに伝説的な映画です。

映画 『 ピンクの豹 』 opening Credits Theme Music 1963.

楽曲を担当したのは1970年の映画『ひまわり(I Girasoli)』の作曲者であるヘンリー・マンシーニ(Henry Mancini)です。

映画『ピンクパンサー』original sound track

『ピンクパンサー』とはダイヤモンドに付けられた名前で、このPart1ではピンクの豹が浮き出てくるダイヤモンドの映像はありません。

映画 『 ひまわり 』 original sound track   1970.

『ピンクパンサーPart2』公開まで11年もの空白期間があり、監督とピーター・セラーズとの関係が良好ではなかったようです。

1964年にクルーゾー警部を主演にした『暗闇でドッキリ(A Shot in The Dark)』という映画が制作されていますが連続性はありません。

映画 『 暗闇でドッキリ 』 original sound track  1964.

『ピンクパンサー』の挿入曲として同じくヘンリー・マンシーニ作曲の「今宵を楽しく(Meglio Stasera)」は歌手兼女優のフラン・ジェフリーズ(Fran Jeffries)が動画中で踊りながら歌いあげています。

フラン・ジェフリーズの歌う「今宵を楽しく」original sound track

ボーカル・バージョンの「今宵を楽しく」 Meglio Stasera

ノン・ボーカル・バージョンの「今宵を楽しく」

ロケーションはイタリア、ローマから始まりましたが、このクランクイン直前にクルーゾー警部役が決まっていたピーター・ユスティノフが出演をキャンセルしたため同じ名前のピーター・セラーズにクルーゾー警部がまわってきた経緯があります。

ピーター・セラーズ自身は喜劇役者であり翌年の『博士の異常な愛情(Dr.Strangelove or : How I Learned to stop worrying and love the bomb)』では一人で3役を演じ、のちにはナレーションも自分で行うなど多彩な才能を発揮しており、この『ピンクパンサー』では準主役ながらクルーゾー警部が主役よりも際立って面白く映像化されています。

映画 『 博士の異常な愛情 』 予告編 Trailer 1964.

ピーター・セラーズが亡くなったあとに制作された『ピンクパンサーX』は未使用部のフィルムを使用した追悼的映画です。

また、ビートルズのプロデューサー、ジョージ・マーティンと組みEMIから多数のコミカルなコント・レコードを発売しております。

*39歳時に重い心臓発作をおこしペースメーカーを埋め込み、54歳の時心不全で死去、突然のことであったそうです*

『ピンクの豹』予告編 Pink Panther  Trailer  1963年

下の『ピンクパンサー』のポスターはTUTAYAディスカスの同映画にもっとも近しいレンタルサイトに直接リンクされておりますが、残念ながら同映画のレンタルはございません。「関連動画」では予告編などの動画を無料で観ることができます。

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