『ビリティス』 妖美的エロティシズム

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1970年代に入るとフランスではエロティシズムを映画の世界に取り入れた芸術的作品が作られるようになりました。この映画『ビリティス(Bilitis)』は当時、日本では一般公開されていますが、現在では少女の裸体をモチーフにしているため児童ポルノとして取り扱うべきか芸術作品とすべきか、ふたつの意見に分かれています。

映画『ビリティス』 original sound track 1977年

音楽を担当したのはあのフランシス・レイ(Francis Lai)です。この映画の3年前、1974年にフランス映画『エマニエル夫人(Emmanuelle)』が公開されました。監督はファッション・フォトグラファーのジュスト・ジャカン(Just Jaeckin)です。翌年1975年には内容をエスカレートさせた同監督映画『O嬢の物語(Histoire d’O)』が公開されます。主題曲は2作品ともピエール・パシュレ(Pierre Bachelet)です。

映画『エマニエル夫人』 original sound track  1974年

映画『O嬢の物語』 original sound track  1975年

映画『ビリティス』の監督、デビット・ハミルトン(David Hamilton)も写真家であり、それもパリの百貨店プランタンの美術責任者も務めています。本人の言葉に「16歳以上の女性の裸体は被写体にしたくない。」というものがあり現代でいうロリータ的映画と捉えられてしまう所以です。

名カメラマンが撮った裸婦にフランシス・レイが音楽を付けて動いているという感覚であり、決してポルノ映画を作ったのではないと後述しています。全体を淡い白でぼかしたソフト・フォーカスが特徴的な作品となっています。

この映画『ビリティス』は現時点(2019年6月)ではTUTAYAディスカスでレンタルする事はできますがサイト内に「関連動画」は一切ありません。you-tubeでは動画が複数アップロードされていますが近い将来、削除されると言われています。このサイトは映画音楽を紹介することを目的としていますので投稿しました。

「Time To Say Goodbye」で有名なソプラノ歌手であるサラ・ブライトマン(Sarah Brightman)もカバーしており、実に美しいハーモニーを聴くことができますがリンクは一切不可となっております。

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