『プラトーン(Platoon)』 恐ろしいまでに実体験を再現し映画化したベトナムでの事実

公開日: 

映画『プラトーン(Platoon)』は監督であるオリバー・ストーン(Oliver Stone)の実体験をできるだけ忠実に動画化していて「地上0メートルで撮られた戦争映画」と評されています。1986年のアメリカ作品です。

映画『プラトーン(Platoon)』 予告編 Trailer 1986.

オリバー・ストーン(Oliver Stone)監督は1967年から1年5か月のあいだベトナム戦争の歩兵部隊に自ら志願していて、戦場で見た、あるいは自身が体験したことを映画化しています。音楽を担当したのはジョルジュ・ドルリュー(Georges Delerue)です。主題曲の作曲者はサミュエル・バーバー(Samuel Barber)で「弦楽のためのアダージョ 作品11(Adagio for Strings)」が使われています。ジョン・F・ケネディー大統領の葬儀に使用された楽曲です。

映画『プラトーン(Platoon)』 original sound track 1986.

ベトナム戦争から帰還したオリバー・ストーンは映画製作を学ぶため大学に通い、「プラトーン」の脚本を3週間で書き上げました。この脚本を映画化したものがこの映画『プラトーン(Platoon)』です。しかし、ベトナム戦争が終結したばかりのアメリカでこの脚本を映画化する製作会社はありませんでした。約10年の歳月を経て非常に低い予算、600万ドルで作られました。俳優たちも無名にちかいキャスティングで撮影されました。

主演のチャーリー・シーン(Charlie Sheen)はこの映画『プラトーン(Platoon)』で有名俳優となりました。チャーリー・シーンのほか「悪の象徴」として描かれる冷酷な軍曹ボブ・バーンズにトム・ベレンジャー(Tom Berenger)、「善の象徴」として描かれているエリアス3等軍曹にウィレム・デフォー(Willem Dafoe)を配しています。この3人格はひとりの人間の多思考性を表わしていると言えるでしょう。その人物がオリバー・ストーンそのひとであったのかもしれません。

映画 『 7月4日に生まれて 』 original sound track opening theme 1989.

トム・クルーズ(Tom Cruise)が主演した映画『7月4日に生まれて(Born on the Fourth July)』もオリバー・ストーン(Oliver Stone)監督作品でありウィレム・デフォー(Willem Dafoe)が出演しています。

映画 『 7月4日に生まれて 』 予告編 Trailer 1989.

オリバー・ストーン(Oliver Stone)が監督したこの2つのベトナム戦争を題材にした映画『プラトーン』と『7月4日に生まれて』はどちらもアカデミー監督賞受賞作品になりました。1980年代に入ってベトナム戦争の異様さを映画化できたのは1978年に公開された映画『ディア・ハンター(The Deer Hunter)』と1979年公開の『地獄の黙示録(Apocalypse Now)』の成功があったからでしょう。

映画『ディア・ハンター(The Deer Hunter)』予告編 Trailer 1978.

映画『ディア・ハンター(The Deer Hunter)』original sound track 1978.

映画『 地獄の黙示録(Apocalypse Now) 』予告編 Trailer 1978.

映画『地獄の黙示録(Apocalypse Now)』original sound track Opening Theme 1978.

下にある映画『 プラトーン』ポスターはレンタル・サイトのTUTAYAディスカスでこの作品を検索する際に間違えないよう同作品に直接移行いたします。またサイト内には『あらすじ』及び作品情報、スタッフ・キャスト情報が閲覧できます。ユーザー・レビューの募集もおこなっております。ご活用ください。

シェアありがとうございます

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

Your Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Translate »
PAGE TOP ↑