『グレン・ミラー物語(The Glenn Miller Story)』 ビックバンドの半生をジャズの名曲とともに映画化
映画『グレン・ミラー物語(The Glenn Miller Story)』はビックバンドのリーダーとして活躍したオルトン・グレン・ミラー(Alton Glenn Miller)の半生を映画化した1954年のアメリカ作品です。
監督はユダヤ人であるアンソニー・マン(Anthony Mann)、主演はジェームズ・ステュアート(James Stewart)とジューン・アリソン(June Allyson)で、この二人はこの映画を含め3本の作品で夫婦役を演じているため、実際に結婚していると思われていた観客が多かったそうです。
音楽監督はジョセフ・ガーシェンソン(Joseph Gershenson)というロシア人が担当し、ミュージカル・アダプションとしてヘンリー・マンシーニ(Henry Mancini)が選曲しました。
映画『グレン・ミラー物語』より「ムーンライト・セレナーデ(Moonlight Serenade)
「ムーンライト・セレナーデ」は1939年にトロンボーン奏者であったグレン・ミラー自身が作曲したもので、スウィング・ジャズの代表的な楽曲になりました。グレン・ミラー楽団のテーマ曲です。
映画『グレン・ミラー物語』より「茶色の小瓶(Little Brown Jug)」
「茶色の小瓶」はアメリカ、フィラデルフィア出身の音楽家ジョセフ・ウィナー(Joseph Winner)が自身のミドルネームであるイーストバーン(Eastburn)の名で1869年に発表した楽曲です。
映画『グレン・ミラー物語』より「イン・ザ・ムード(In the Mood)」
「イン・ザ・ムード」はジョー・ガーランド(Joe Garland)が作曲したジャズの名曲で1939年にグレン・ミラー楽団が演奏し大ヒットしました。
映画『グレン・ミラー物語』より「黒い瞳(Otchi-Tchor-Ni-Ya)」
「黒い瞳」はロシアのジプシー歌謡として親しまれていたもので、1843年に詩の方が先に発表されました。この詩にフローリアン・ヘルマン(Florian Hermann)が作曲した1884年のワルツ「オマージュ(Hommage)」をあてはめた楽曲です。
グレン・ミラーのフル・ネームはオルトン・グレン・ミラー(Alton Glenn Miller)で40歳の若さで亡くなっていますが、現在でも楽団員が引き継いでいてニュー・グレン・ミラー楽団の名称で活躍しています。
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