『 ナバロンの要塞（The Guns of Navarone）』イギリス兵2000人がドイツ占領地に取り残された。ナヴァロンの巨砲を撃破する以外、手段がない。

映画 『 ナバロンの要塞（The Guns of Navarone）』は1961年のイギリス・アメリカ合作作品で、ギリシャ政府と国民、ギリシャ軍の全面協力のもとで撮影された戦争映画に属しますがヒューマニズムを描いた作品であると言えます。原作はイギリス人作家 アリステア・マクリーン（Alistair Stuart MacLean）が1957年に発表したThe Guns of Navarone（ナヴァロンの要塞）です。ナヴァロンという地名は架空のもので実際に起きた戦闘はドデカネス諸島戦役とされていて小説のモチーフになっています。第二次世界大戦におけるドイツ軍隊、最後の勝利戦とされています。

映画 『 ナバロンの要塞 』 予告編 Trailer  1961.

監督は J・リー・トンプソン（John Lee Thompson）、音楽を担当したのはディミトリ・ティオムキン（Dimitri Tiomkin）です。ディミトリ・ティオムキンはロシア帝国領ウクライナ出身の音楽家で30歳のときにアメリカへ移住、市民権を得ました。1979年にイギリス ロンドンで死去、84歳でした。埋葬地はカリフォルニア州です。

映画 『 ナバロンの要塞 』 opening credits Theme Music  1961.

映画 『 ナバロンの要塞 』 original sound track  1961.

ディミトリ・ティオムキン（Dimitri Tiomkin）はアメリカ・ハリウッド映画における偉大な音楽家ですがジョン・ウェイン（John Wayne）などが主演する西部劇作品に多くの楽曲を提供しています。1954年の映画 『 紅の翼（The High and the Mighty）』1957年の映画『 OK牧場の決斗（Gunfight at the O.K. Corral）』、同年の『 リオ・ブラボー（Rio Bravo）』、1960年の映画『 アラモ（The Alamo）』などです。

映画 『 紅の翼（The High and the Mighty）』 opening credits Theme Music  1954.

映画『 OK牧場の決斗（Gunfight at the O.K. Corral）』opening credit Theme Music  1957.

ディミトリ・ティオムキンは祖国ウクライナにおけるコサックとアメリカ大陸開拓時のカウ・ボーイとを重ね合わせていたようで、彼自身の人柄を紹介する文面に「彼はカウ・ボーイがコサックの鏡のようであるとイメージしていて、カウ・ボーイもコサックも原始的、かつ無邪気な魂を持つ広大な平原の中で、自然への愛情と動物への愛情を共有している。」と書かれているものがあります。

映画 『 リオ・ブラボー（Rio Bravo）』 original sound track  1957.

映画『 アラモ（The Alamo）』 original sound track  1960.

映画 『 ナバロンの要塞 』の主演はグレゴリー・ペック（Eldred Gregory Peck）ほか、デヴィッド・ニーヴン（David Niven）、アンソニー・クイン（Anthony Quinn）、アンソニー・クエイル（Anthony Quayle）、イレーネ・パパス（Irene Papas）です。グレゴリー・ペックはこの作品によって再評価され復活しました。またデヴィッド・ニーヴンは1967年の映画『 007 / カジノ・ロワイヤル（Casino Royale）』でジェームズ・ボンド（James Bond）を演じています。

映画『 007 / カジノ・ロワイヤル 』 opening credits Theme Music  1967.

下にある映画 『 ナバロンの要塞 』の画像はレンタル・サイトであるTSUTAYAディスカスにおける同作品に直接移行いたします。サイト内にはスタッフ・キャスト情報 あらすじ に加えレビュー投稿文章もございますので参考になると思います。ご活用ください。