『 翼よ!あれが巴里の灯だ(The Spirit of St.Louis)』燃料をできるだけ多く詰め込むため無線機も付けず最小限の食料とハエ1匹で飛び立った。

公開日:  最終更新日:2022/01/11

1926年、ニューヨーク~パリ間の大西洋横断を無着陸、単身飛行で成功した者に25000ドルを授与するという発表があり、当時の冒険家やパイロット経験者たちは最初の横断成功者になろうと競い合っていました。この賞をオーテエイグ賞と言い、この冒険に成功した人がチャールズ・リンドバーグ(Charles Augustus Lindbergh)です。リンドバーグは無名であり財力もなかったにも関わらず受賞者になったことで映画化されたものが1957年のアメリカ作品『 翼よ!あれが巴里の灯だ(The Spirit of St.Louis)』です。The Sprit of St.Louisはリンドバーグの生まれ故郷から付けられたプロペラ機の名前です。

映画 『 翼よ!あれが巴里の灯だ 』 予告編 Trailer  1957.

監督はビリー・ワイルダー(Billy Wilder)でチャールズ・リンドバーグ(Charles Augustus Lindbergh)とは交友がありました。原作もリンドバーグ自身が書いていて1954年にピューリッア賞を受賞しています。1927年5月20日、7:52AM ニューヨークのルーズヴェルト飛行場を離陸、33時間30分を要し3600万マイル(58910Km)離れたパリまでの航路を波乱と回想を含ませて描いています。主演のジェームズ・スチュアート(James Stewart)は48歳でしたが、28歳のリンドバーグを違和感なく演じています。

映画 『 翼よ!あれが巴里の灯だ 』 original source  1957.

音楽を担当したフランツ・ワックスマン(Franz Waxman)はドイツ出身の作曲家です。ベルリンでフレデリック・ホランダー(Frederick Hollander)と出会い1930年の映画『 嘆きの天使(Ich bin von kopf Bis fuss auf Liebe / Der Blaue Angel)』でマレーネ・ディートリヒ(Marlene Dietrich)が歌う「また恋に落ちて(Falling in Love Again)」のジャズ風演奏をおこなっているのがフランツ・ワックスマンが率いるヴァイントラウブ・シンコペーターズ(Weintraub’s Syncopators)です。

映画 『 嘆きの天使 』 また恋に落ちて(Falling in Love Again)

ドイツでナチスが政権を握るとユダヤ人であったフランツ・ワックスマンはフランスへ移動し1934年に映画『 リリオム(Liliom)』の音楽を担当し電子楽器と人間の声をミックスさせた新鋭的な曲を作り出します。

映画 『 リリオム 』 original source  1934.

映画 『 リリオム 』の楽曲を聴いたジェイムズ・ホエール(James Whale)監督が自身の作品である1935年の映画『 フランケンシュタインの花嫁(Bride of Frankenstein)の音楽をフランツ・ワックスマンに依頼しました。

映画 『 フランケンシュタインの花嫁 』original sound track  1935.

下にある映画『 翼よ!あれが巴里の灯だ 』ポスターはレンタル・サイトのTUTAYAディスカスでこの作品を検索する際に間違えないよう同作品に直接移行いたします。またサイト内には『あらすじ』及び作品情報、スタッフ・キャスト情報が閲覧できます。ご活用ください。

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