『ふたりだけの夜明け(Vivre La Nuit)』 「ふたりだけのテーマ」は「ふたりの天使」のDanielle Licariです。
映画『ふたりだけの夜明け(Vivre La Nuit)』は1967年のフランス映画で音楽を担当したのはクロード・ボラン(Claude Bolling)です。近年、クロード・ボリングと記載変更されていますが同じ作曲家の名称です。
映画 『ふたりだけの夜明け』 original sound track 1967.
監督は1959年の映画『黒いオルフェ(Orfeu Negro / Black Orpheus)』のマルセル・カミュ(Marcel Camus)です。
映画 『黒いオルフェ』 original sound track 1959.
主演にはジャック・ペラン(Jacques Perrin)とカトリーヌ・ジュールダン(Catherine Jourdan)が起用されました。ジャック・ペランはのちに映画『ニュー・シネマ・パラダイス(Nuovo Cinema Paradiso)の主人公トトことサルヴァトーレの中年期を演じることになります。1988年公開の映画で、懐かしい容姿を観ることができます。
映画 『ニュー・シネマ・パラダイス』 original sound track 1988.
カトリーヌ・ジュールダンはアラン・ドロン(Alain Delon)との共演が2作品あり、1967年の映画『サムライ(Le Samourai)』 と1968年の映画『あの胸にもういちど(The Girl On A Motorcycle / La Motocyclette)』になります。
映画 『サムライ』 original sound track 1967.
映画 『あの胸にもういちど』 original source 1968.
主役級での出演作品はこの『ふたりだけの夜明け』とアラン・ロブ₌クリエ(Alain Robbe‐Grillet)監督作品の映画『エデン、その後(L’eden et apres)』だけです。
日本盤のオリジナル・サウンド・トラック・レコード『ふたりだけの夜明け』のB面にはダニエル・リカーリ(Danielle Licari)が歌う「ふたりだけのテーマ(Voici le Jour)」が使われていて、アメリカ盤も同じ構成でした。後年、発売されたoriginal sound track Albumでは12曲中の12番目に挿入されています。
映画 『ふたりだけの夜明け』より Voici le Jour 1967.
ダニエル・リカーリはフランスの歌手で1960年、18歳の時にパランティーヌという女性トリオでデビューします。リズム&ブルースを専門に歌っていましたが1963年の映画『シェルブールの雨傘(Les parapluies de Cherbourg)におけるカトリーヌ・ドヌーブ(Catherine Deneuve)の吹き替えを担当して世界的な知名度を獲得しました。
映画 『シェルブールの雨傘』 original sound track 1963.
ダニエル・リカーリの音楽で最も有名な曲は1970年に発表した「ふたりの天使(Concerto pour une voix)」になりますが映画音楽ではありません。
映画音楽として使われているのはフランシス・レイ(Francis Lai)が音楽を担当した1970年の映画『ある愛の詩(Love Story)』の中の挿入歌『雪の戯れ(Snow Frolic)』があります。
映画 『ある愛の詩』よりSnow Frolic Francis Lai Danielle Licari 1970.
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