『 勝手にしやがれ(A bout de souffle)』20世紀の最も重要な映画作家の長編第1作品目

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ジャン=リュック・ゴダール(Jean-Luc Godard)の長編における初監督作品が1959年製作・1960年に公開された映画 『 勝手にしやがれ(A bout de souffle)』です。この作品以前の製作方法とは全く異なり、即興での演出、手持ちカメラでの街頭撮影など当時の劇場映画の概念を打ち破った手法を用いて制作されたヌーベルバーグ(新しい波)の記念碑的作品とされています。

映画 『 勝手にしやがれ(A bout de souffle)』 予告編 Trailer 1960.

原題である A bout de souffle は日本語に直すと「息せき切って」になります。英語のタイトルは Brethless で『 勝手にしやがれ 』では解からなくなります。原作者にフランソワ・トリュフォー(François Roland Truffaut)、製作者はジョルジュ・ド・ボールガール(Georges de Beauregard)、テクニカル・アドバイザーにクロード・シャブロル(Claude Chabrol)を迎えています。

映画 『 勝手にしやがれ(A bout de souffle)』original sound track  1960.

このテクニカル・アドバイザーに加わったクロード・シャブロル(Claude Chabrol)が1956年に製作・公開した27分の短編作品 Le Coup du berger (日本語タイトル:王手飛車取り 直訳すると 羊飼いの一撃ですが、チェスの用語です。)にジャン=リュック・ゴダール(Jean-Luc Godard)、フランソラ・トリュフォー(François Roland Truffaut)が出演しています。

映画  Le Coup du berger 王手飛車取り opening credits Theme Music 1956.

映画 『 勝手にしやがれ(A bout de souffle)』の出演者はジャン=ポール・ベルモンド(Jean-Paul Belmondo)、ジーン・セバーグ(Jean Seberg)、音楽を担当したのはマルシャル・ソラル(Martial Solal)でもともとはジャズのピアニストから映画音楽の作曲を始めた音楽家です。

監督であるジャン=リュック・ゴダール(Jean-Luc Godard)は1930年、パリに生まれ1960年にはアンナ・カリーナ(Anna Karina)をヒロインにした映画『 小さな兵隊(Le Petit Soldat)』を製作します。この映画の音楽を担当したのはモーリス・ルルー(Maurice Leroux)です。

映画『 小さな兵隊(Le Petit Soldat)』 1960.

1961年には同じくアンナ・カリーナを主演にした映画『 女は女である(Une femme est une femme / Woman is a Woman)』を製作・公開しました。この作品は第11回ベルリン国際映画祭でゴダールが銀熊賞特別賞、アンナ・カリーナは最優秀女優賞を獲得しました。音楽を担当したのはミシェル・ルグラン(Michel Legrand)です。

映画 『 女は女である 』 opening credits Theme Music   1961.

ジャン=リュック・ゴダールは2022年9月13日、スイスにおいて合法的である安楽死を選び91歳で亡くなりました。お亡くなりになれらた事を伝える新聞記事には代表作はやはり、今回の映画『 勝手にしやがれ(A bout de souffle)』として紹介されました。この初監督作品もベルリン国際映画祭において監督賞を受賞していますので2年連続での受賞者であった事になります。

下にある映画『 勝手にしやがれ(A bout de souffle)』はレンタル・サイトのTSUTAYAディスカスにおける同作品に直接移行いたします。サイト内にはスタッフ・キャスト情報 あらすじ ユーザーレビュー投稿文が現時点で67文章、評価点数3,56(5点満点)となっていてご参考になると思われます。ご活用ください。

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