『情熱の友(The Passionate Friends / One woman’s story)』 信頼する夫と心の愛人との間に苦しむ美しい人妻

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映画『情熱の友(The Passionate Friends)』の記載にあたり昭和25年4月16日に発行された映画専門雑誌「スタア」を参考、引用させていただいております。表紙の裏面に半ページを使って「信頼する夫と心の愛人との間に苦しむ美しい人妻は、近づく地下鉄の響きに、ジット冷たい鉄路を見つめた!!」とあります。

映画 『 情熱の友 』 original source 1949.

映画 『情熱の友(The Passionate Friends)』 は1948年に製作されたイギリス作品です。公開時の英字タイトルはThe Passionate Friendsで紹介されていますが、のちにOne woman’s storyというタイトルが付加されています。同じ映画です。監督はデビット・リーン(David Lean)、脚本はエリック・アンブラー(Eric Ambler)、音楽を担当したのはリチャード・アディンセル(Richard Addinsell)です。

映画 『 危険な月光 』 original sound track Warsow Concerto 1941.

リチャード・アディンセル(Richard Addinsell)は1904年生まれのイギリスの作曲家で、1941年の映画『危険な月光(Dangerous Moonlight)』のために作曲した「ワルソー・コンチェルト(Warsow Concerto)」は有名な曲になりました。ポピュラー曲であるThe World outside will never knowに一部が転用されています。劇中でピアノ演奏をしたのはルイス・ケントナー(Louis Philip Kentner)というピアニストです。なお映画『危険な月光』には別のタイトル『戦雲に散る曲(Suicide Squadron)』がありますが同じ作品です。

1939年の映画『チップス先生さようなら(Goodbye Mr.Chips)』の音楽を担当したのもリチャード・アディンセル(Richard Addinsell)です。この映画はのちにリメイクされていますが1939年の作品の主演は ロバート・ドーナット(Robert Donat)です。

映画 『 チップス先生さようなら 』 original sound track 1939.

映画『情熱の友(The Passionate Friend / One woman’s story)』で主人公の美しい人妻を演じたのはアン・トッド(Ann Todd)、その夫役にはクロード・レインズ(Claude Rains)を配しています。ほかベティ・デイビス(Bette Davis)が出演しています。

デビット・リーン(David Lean)は初監督作品でアカデミー作品賞にノミネートされていますが実際に監督したのは一部分です。1945年の映画『逢びき(Brief Encounter)』を監督し、第1回カンヌ国際映画祭グランプリを受賞しました。この映画『逢びき』と『情熱の友』の内容は似ていますが脚本家は別人です。

映画 『 逢びき 』 original source 1945.

映画『逢びき』の音楽は全編にわたりラフマニノフ(Серге́й Васи́льевич Рахма́нинов)のピアノ協奏曲第2番が使われています。1974年にソフィア・ローレン(Sophia Loren)が主演したテレビ映画『逢いびき』はこの作品のリメイクになります。

テレビ映画 『 逢いびき 』 original sound track  1974.

映画 『逢びき』 予告編 Trailer 1945.

映画 『情熱の友』はレンタル・サイトのTUTAYAディスカスではお取り扱いがございませんがTUTAYA MOVIEでのお取り扱いがございます。ご活用ください。

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