『暗黒街のふたり(Deux Hommes Dans la Ville)』 死刑制度への異議をとなえた名画
映画の題名からギャングものとイメージされやすいが「Deux Hommes Dans la Ville」を直訳すると「街のふたり」となる。この映画『暗黒街のふたり』は1974年制作のフランス・イタリア合作作品で監督ジョセ・ジョバンニの体験に基づいて作られました。ジョセ・ジョバンニ(Jose Giovanni)自身、少なくても3件の強盗殺人に関与しギロチンによる処刑判決を受けていた身でした。
40歳を前にして最っとも輝いていたアラン・ドロン(Alain Delon)に製作をもちかけ、刑務所の守衛役には無声映画時代からの名優ジャン・ギャバン(Jean Gabin)を要し名優同士の共演が現実した作品です。
映画『暗黒街のふたり』 予告編 Trailer 1974年
音楽を担当したのはフィリップ・サルド(Philippe Sarde)で、獄中のアラン・ドロンに塀の向こう側から歌を唄って聞かせる場面で使用されている曲もフィリップ・サルド作曲による映画『帰らざる夜明け(La Veuve Couderc)』で使われたものです。
映画『暗黒街のふたり』 original sound track 1974年
映画『帰らざる夜明け』 original sound track 1971年
フィリップ・サルドは1972年には映画『ひきしお(Liza)』と『夕なぎ(Cesar et Rosalie)』の主題曲を作曲しています。
映画『ひきしお』 original sound track 1972年
映画『夕なぎ』 original sound track 1972年
1979年公開のフランス・イギリス合作映画『テス(Tess)』ではアカデミー作曲賞にノミネートされフランス映画の作曲家からハリウッドへと活躍の路を広げていきました。
映画『テス』 original sound track 1979年
この映画『暗黒街のふたり』はレンタル・サイトのTUTAYAディスカスでのレンタルは現時点(2019.09.30)では取り扱っておりません。
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