『ウィークエンド・ラブ（A Touch of Class）』 それは理想的な大人の愛の型になるはずであった。

映画『ウィークエンド・ラブ（A Touch of Class）』は1977年のイギリス作品で原作「She loves me,She told me so last night」を監督であるメルヴィン・フランク（Melvin Frank）とジャック・ローズ（Jack Rose）が脚色したラブ・コメディです。妻子ある男と子連れの女が「会いたい時にだけ会う」という約束の上でストーリーが展開していきます。

映画 『 ウィークエンド・ラブ 』 予告編 Trailer 1977.

主演の2人にはジョージ・シーガル（George Segal）とグレンダ・ジャクソン（Glenda Jackson）がオファーされました。製作前にはケーリー・グラント（Cary Grant）を予定していましたが年齢的なことを理由に辞退しそのまま映画界を引退しています。次の候補であったロジャー・ムーア（Roger Moore）も007シリーズ主演が決定していてジョージ・シーガルにたどりつきました。結果、主演の2人ともゴールデン・グローブ賞の主演賞を獲得しています。またグレンダ・ジャクソンはアカデミー主演女優賞も受賞しました。1969年のアメリカ映画『恋する女たち（Women in Love）』につづき2度目の受賞になります。

映画 『ウィークエンド・ラブ』Steve’s Theme 1977.

映画 『ウィークエンド・ラブ』I Always Knew 1977.

映画 『ウィークエンド・ラブ』All That Love went to Waste  1977.

映画 『恋する女たち（Women in Love）』original sound track 1969.

2人が動画中で観ている映画は1945年のイギリス映画『逢びき（Brief Encounter）』で主演はセリア・ジョンソン（Dame Celia Elizabeth Johnson）でありソフィア・ローレン（Sophia Loren）主演のリメイク作品『逢いびき（ Brief Encounter ）』ではありません。

映画 『 逢びき（Brief Encounter）』 予告編 Trailer 1945.

映画 『ウィークエンド・ラブ（A Touch of Class）』のテーマ曲はAll That Love Went to Waste Madeline Bellといいます。作曲者はジョン・キャメロン（John Cameron）です。クレジットには作曲者ジョージ・バリー（George Barrie）、作詞にサミー・カーン（Sammy Cahn）の名があります。ジョン・キャメロンは1944年生まれのイギリスの作曲家で映画、テレビ、舞台など幅広く音楽を担当しています。レッド・ツェッペリン（Led Zeppelin）のWhole Lotta Loveのインストゥルメンタル・ヴァージョンの編曲は長年アメリカBBCのテレビ番組「Top of the Pops」のテーマ曲として親しまれていました。

映画 『夜をみつめて（Night Watch）』　1973.

エリザベス・テイラー（Dame Elizabeth Rosemond Taylor）が主演した1973年の映画『夜をみつめて（Night Watch）』の音楽を担当したのもジョン・キャメロンです。

映画 『ウィークエンド・ラブ（A Touch of Class）』はレンタル・サイトのTUTAYAディスカスでは取り扱いがございません。（DVD化、Blue-ray化されていないと思います。）