『ボルサリーノ(Borsalino)』 クロード・ボランの最高傑作をアラン・ドロンが制作

公開日:  最終更新日:2023/08/16

映画『ボルサリーノ(Borsalino)』は1970年公開のフランス・イタリア合作作品で製作、主演がアラン・ドロン(Alain Delon)になります。当時、フランス映画界のスターであったジャン=ポール・ベルモンド(Jean-Paul Belmondo)にアラン・ドロン自身が出演を依頼し、2大スターの競演が実現しました。

映画 『 ボルサリーノ 』 opening credits Theme Music  1970.

映画『ボルサリーノ』 original sound track  1970.

映画『ボルサリーノ』予告編 Trailer 1970.

1974年には続編となる映画『ボルサリーノ2(Borsalino & Co.)』が公開されます。こちらもアラン・ドロンが製作兼主演で、前作を観なくても内容が把握できるように構成されています。

映画『ボルサリーノ2』 original sound track 1974.

映画『ボルサリーノ2』 予告編 Trailer 1974.

1970年代のフランス映画界ではヌーベル・バーグという映画関係者による革命的運動が起きていて、特徴としては経験の乏しい、下積みのない者が映画製作を取り仕切り、即興演出、同時録音、ロケを中心に作品を製作しています。このスタイルで作られた代表作がジャン=ポール・ベルモンド主演の映画『勝手にしやがれ(A Bout de souffle/英:Breathless)』になるでしょう。

映画『勝手にしやがれ』 original sound track  1955.

『ボルサリーノ』シリーズの音楽を担当したのはクロード・ボラン(Claude Bolling)で、1970年代のフランス映画音楽にとって重要な作曲家です。特にアラン・ドロン、ジャン=ポール・ベルモンド主演作品の多くを手掛けています。

2019年現在、Claude Bollingの日本語表記はクロード・ボリンになっていますが、このサイトではクロード・ボランで統一いたします。アラン・ドロン主演作品の音楽担当にフランシス・レイやミッシェル・ルグランの名がないのはクロード・ボランに作曲を依頼した事によるものです。

映画『もう一度愛して』 original sound track 1971.

クロード・ボランは今回、タイトル紹介した映画『ボルサリーノ』から知名度が増して翌年、1971年にはアラン・ドロン主演作映画『もう一度愛して(Doucement les Basses)』を、1973年にはジャン=ポール・ベルモンド主演映画『おかしなおかしな大冒険(Le Magnique)』の作曲をしています。

映画『おかしなおかしな大冒険』 original sound track 1973.

1975年にはアラン・ドロン主演の映画『ル・ジタン(Le Gitan)』と『フリック・ストーリー(Flic Story)』の2本を担当しています。

映画『ル・ジタン』 original sound track  1975.

映画『フリック・ストーリー』 original sound track  1975.

100本以上の映画音楽を作曲している音楽家で、その大半はフランス作品ですが、1978年にアメリカ映画界からオファーを受け、映画『カリフォルニア・スイート(California Suite)』という喜劇映画の全曲を作曲しました。

映画『カリフォルニア・スイート』 original sound track  1978.

2023年8月の時点でyou-tubeに映画『 ボルサリーノ 』のFull-Movieがアップされています。削除される時が来るかもしれませんがリンク致します。

映画『 ボルサリーノ 』 1970. Full Movie

下にある映画『ボルサリーノ』ポスターはレンタル・サイトのTSUTAYAディスカスでレンタルする際に間違えないよう同映画に直接移行いたします。またサイト内にはスタッフ・キャスト情報 あらすじ に加えレビュー投稿文章もございますので参考になると思います。ご活用ください。

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