『ローマの休日』 1953年、舞台女優Gigiからアン王女へ。永遠の妖精が誕生した。

公開日:  最終更新日:2023/08/18

映画『ローマの休日(Roman Holiday)』は1953年のアメリカ作品です。製作当初、主役に名前が挙がっていたのはケーリー・グラント(Cary Grant)とエリザベス・テイラー(Dame Elizabeth Rosemond Taylor)でした。製作費の事情から新聞記者、ジョー・ブラッドレーにグレゴリー・ペック(Eldred Gregory Peck)、アン王女には舞台俳優であったオードリー・ヘップバーン(Audrey Hepburn)を起用、モノラルフィルムでの撮影も予算の都合によるものでした。

映画『ローマの休日』 original sound track 1953.

公開当時の脚本家クレジットはイアン・マクレラン・ハンター(Ian Mclellan Hunter)になっていますが本当の執筆者はダルトン・トランボ(Dalton Trumbo)であり、1993年のアカデミー賞において「1953年、最優秀原案賞」という賞を贈られています。

音楽を担当したのはジョルジュ・オーリック(Georges Auric)です。1952年公開の映画『赤い風車(Moulin Rouge)』の作曲者として有名です。曲名を「Where is your heart」といいます。

映画『赤い風車(Moulin Rouge)』June Hutton&Axel Stordahl 1953.

『ローマの休日』の出演者を選ぶスクリーン・テストはロンドンで行われ、オードリー・ヘップバーンはこの時ロンドンにいました。1952年に制作された映画『初恋(The Secret People)』で初めて重要な役をもらい、また舞台『ジジ(Gigi)』の主演を見事に勤めていた時期になります。

映画『ローマの休日』予告編 Trailer 1953.

映画『ローマの休日』出演決定後の映像(音声はありません)

映画が完成した時点でのオープニング・クレジットには大きなフォントサイズ表示のGregory Peckの下に小さいフォントでAudrey Hepburnとなっていましたが「この映画は私のものではなく、オードリーのものです。」というグレゴリー・ペックの言葉で作り直されています。(あとで後悔するぞ、と言ったそうです。)

オードリー・ヘップバーンの映像集より「ジジ~アン王女へ」

イタリア政府協力のもと、観光地ローマを網羅しています。また、ほとんど新人女優であったオードリー・ヘプバーンへの気遣いがグレゴリー・ペック演じるジョー・ブラッドレーに観ることができ「真実の口」のシーンのからくりはアン王女は知りませんでした。また、びしょ濡れで震えているシーンも演技ではありません。

映画 『ローマの休日』 Ending Theme 1953.

本作品は公開当初からパブリック・ドメインとされています。また、初公開が1953年である事から2023年をもって映画そのものに対する権利は消滅しているようです。ただし出演者の肖像権は継続されています。

映画 『 ローマの休日 』Full Movie Part1

映画『 ローマの休日 』 Full Movie Part2

映画 『 ローマの休日 』 Ending Films  1953. original Films 1953.


下にある映画『ローマの休日』ポスターはレンタル・サイトのTUTAYAディスカスでレンタルする際に間違えないよう同映画に直接移行いたします。サイト内にはスタッフ・キャスト情報、あらすじに加えご覧になられた方からのレビュー投稿もございます。ご参考にしてください。

シェアありがとうございます

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

Your Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Translate »
PAGE TOP ↑