『 荒野の七人(The Magnificent Seven)』黒澤明監督『 七人の侍 』のアメリカ版リメイク作品

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1954年の黒澤明監督作品『 七人の侍 』を観た俳優、ユル・ブリンナー(Yul Brynner)が自分自身を主役にしたアメリカ版西部劇としてリメイクしようと思い立ち、製作された作品が『 荒野の七人(The Magnificent Seven)』です。1960年のアメリカ作品になります。

映画 『 荒野の七人 』 予告編  1960.

映画 『 七人の侍 』 予告編  1954.

主題曲を担当したのはエルマー・バーンスタイン(Elmer Bernstein)です。現在では映画『 荒野の七人 』の主題曲の枠を飛び超えて、西部劇そのものを表現する代表的な音楽になっていますがオリジナル・サウンド・トラック盤の発売は公開当初はありませんでした。

映画 『 荒野の七人 』 original sound track  1971年発売

この映画『 荒野の七人 』の中の2人は歴史的な考察を踏まえるとO.Kコラルで起きた銃撃戦に居合わせた事になります。この銃撃戦を映画化したものが『 Ok牧場の決斗(Gunfight at the O.K.Corral)』です。

映画『 OK牧場の決斗 』 opening credits Theme Music  1957.

出演者のスティーヴ・マックイーン(Steve McQueen)は1959年に出演した映画『 戦雲(Never So Few)』で知名度を得ます。当初の出演者リストにスティーブ・マックイーンの名はありませんでしたがサミー・デービス.Jrが降板した事による代役での出世作になります。

映画『 戦雲 』 original sound track  1959.

ジェームズ・ディーン(James Dean)主演で企画された1956年の映画『 傷だらけの栄光(Somebody Up There Likes Me)』ではノン・クレジットで出演していて不良少年の役を演じています。なお、ジェームズ・ディーンの代わりに主演したのは、まだ知名度が低かったポール・ニューマン(Paul Newman)でした。

映画『 傷だらけの栄光 』Steve McQueen Scean 1956.

映画『 戦雲 』を監督したジョン・スタージェス(John Sturges)から自身が監督する次回作品にもステーヴ・マックイーンをオファーすると口約束され、実際にオファーを受けたのがこの『 荒野の七人 』です。製作当初は映画『 荒野の七人 』の監督はユル・ブリンナーがおこなう予定でしたが役に徹するためだと思われますが、主演での出演だけに専念して監督をジョン・スタージェスに任せています。

映画『 荒野の七人 』 opening credits Theme Music  1960.

映画『 荒野の七人 』の初公開時の主演はユル・ブリンナーであり、今でもユル・ブリンナーが発案し主演作品ですが、公開されるとステーヴ・マックイーンの人気が急上昇して映画ポスターを作り変えています。また、共演俳優のチャールズ・ブロンソン(Charles Bronson)は動画内で髭はありませんが、同時期に日本のコマーシャルに出演した事でチャールズ・ブロンソン=髭のイメージが付いてしまい、さらにポスターが作り直されました。価値的評価で言えば髭が無いほうが高額です。

映画 『 荒野の七人 』 Film  1960.

下にある映画『 荒野の七人 』の画像はレンタル・サイトのTSUTAYAディスカスにおける同作品に直接移行いたします。サイト内にはスタッフ・キャスト情報、あらすじに加えご覧になられた方からのレビュー投稿文もございますのでご活用ください。

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