『おもいでの夏（Summer of ‘42）』 　ひと夏の経験を映画化

映画『おもいでの夏（Summer of ‘42）』は脚本家ハーマン・ローチャー（Herman Raucher）の体験を映画化した作品で若い未亡人役を演じたジェニファ・オニール（Jennifer O’Neill）はこの映画でハリウッドスターへとなっていきました。1971年のアメリカ映画です。

音楽を担当したのはミシェル・ルグラン（Michel Legrand）で第44回アカデミー作曲賞をこの映画で受賞しました。

映画『おもいでの夏』original sound track 1971年

ミシェル・ルグランは1950年代はジャズ、1960年代からは映画音楽の分野で活躍し、1964年には映画『シェルブールの雨傘（Les Parapluies de Cherbourg）』を担当、1967年には映画『ロシュフォールの恋人たち（Les Demoiselles de Rochefore）』作曲しました。

映画『シェルブールの雨傘』 original sound track 1964年

映画『ロシュフォールの恋人たち』 original sound track 1967年

この映画『ロシュフォールの恋人たち』に収録されている楽曲名は「キャラバンの到着（Arrivee des camionneurs）』といい、映画内ではBGMとして使われています。ジャズマンの片鱗がうかがえる作風です。一方、1968年には映画『華麗なる賭け（The Thomas Crown Affair）』ではまったく異なる楽曲を提供しています。曲名を「風のささやき（The Windmills of Your Mind）」といい歌っているのはノエル・ハリソン（Noel Harrison）です。どちらも非常に親しみある曲です。

映画『華麗なる賭け』より「風のささやき」original sound track 1968年

映画『おもいでの夏（Summer of  ‘42）』予告編 Trailer 1971年

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