『八十日間世界一周』 昭和20年当時の世界旅行、そして「兼高かおる世界の旅」テーマ曲
Around the World in 80 Days 直訳通り『八十日間世界一周』は1956年のアメリカ映画です。トッドAO方式という規格を採用し、撮影されたワイドスクリーンによる大作に仕上げています。(フィルム幅を従来の35mmから70mmに変更した最初の映画です。)
映画 『 八十日間世界一周 』 予告編 Trailer 1956.
音楽を担当したのはビクター・ヤング(Victor Young)で、オリジナル音源はビクター・ヤング・オーケストラによるものになります。
映画『八十日間世界一周』original sound track
監督はマイケル・アンダーソン(Michael Anderson)、出演者はデヴィッド・ニーヴン(David Niven)、コメディアンだったカンティンフラス(Cantinflas)ですがバスター・キートン(Baster Keaton)やフランク・ロイド(Frank Lloyd)、フランク・シナトラ(Frank Sinatra)がカメオ出演しています。
1956年の世界各国が映像に残されていて、日本の映像部分は昭和20年、もしくは21年の横浜のようです。
映画音楽としてだけではなく優雅な曲調から「世界旅行」のイメージソングとして多くのメデイアに用いらてた経緯があります。日本では「兼高かおる世界の旅」のテーマ曲として30年と10か月もの間、日曜日の朝の番組とし親しまれてきました。(番組製作当初は違うテーマ曲でした。)
兼高かおる「 世界の旅 」 opening Theme Scean
『八十日間世界一周』はアカデミー賞5部門を受賞し、ビクター・ヤングも作曲賞を受賞しましたが、この映画公開直後に脳出血のため急逝しており授賞式には出席できませんでした。
ビクター・ヤングはポピュラー音楽の作曲者でしたが映画音楽に魅了され、専門家になりたくてハリウッドに移転し多数の映画音楽を世に輩出、アカデミー賞に22回もノミネートされていますが生前の受賞は1回もありません。
有名な映画としては『誰が為に鐘は鳴る』アラン・ラッド主演の『シェーン(Shane)』があります。
映画 『 シェーン 』 original sound track 1953.
映画『誰が為に鐘は鳴る』original sound track 1943.
下にある映画『八十日間世界一周』の画像はTUTAYAディスカスのレンタル・サイトに直接移行するようになっており、同名映画等と間違えないように作られております。サイト内にはスタッフ・キャスト情報、あらすじ、ご覧になられた方々からのレビュー投稿文もございますのでご活用ください。
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