『 若者のすべて(Rocco e i suoi fratelli)』ルキノ・ヴィスコンティが社会の底辺にいる人々を描いた最後の作品
映画 『 若者のすべて(Rocco e i suoi fratelli)』は1960年のイタリア・フランス合作作品で上映時間168分のモノクロ・フィルムで製作されました。原作はジョヴァンニ・テストーリ(Giovanni Testori)の小説 IL ponte de lla Ghisolfa の一部をイメージしています。Rocco e i suoi fratelli は「ロッコと彼の兄弟たち」という意味です。
映画 『 若者のすべて 』 予告編 Trailer 1960.
監督であるルキノ・ヴィスコンティ(Luchino Visconti)の実家はイタリアの貴族でした。1936年にジャン・ルノワール(Jean Renoir)と出会った事から映画製作の仕事を始めます。監督としてのデビュー作品は1936年の映画『 郵便配達は二度ベルを鳴らす(Ossessione)』になります。
映画 『 郵便配達は二度ベルを鳴らす 』 Opening Credits Theme Music 1936.
1976年の映画 『 イノセント(L’innocente / L’Innocent)』が遺作になります。日本では1978年11月に公開された映画『 家族の肖像(Gruppo di famiglia in un interno / Conversation Piece)』が絶賛され日本アカデミー賞における最優秀外国作品賞を受賞していますが、この作品はイタリアでは1974年に公開されていてルキノ・ヴィスコンティ(Luchino Visconti)も1976年3月17日に69歳で亡くなっていますので、死後に受賞されたことになります。
映画 『 家族の肖像 』 予告編 Trailer 1974.
映画 『 イノセント 』 予告編 Trailer 1976.
映画 『 若者のすべて(Rocco e i suoi fratelli)』の出演者はアラン・ドロン(Alain Delon)、レナート・サルヴァトーリ(Renate Salvatori)、アニー・ジラルド(Annie Girardot)です。音楽を担当したのはイタリアの作曲家であるニーノ・ロータ(Nino Rota)です。
映画 『 若者のすべて 』 opening credits Theme Music 1960.
主題歌として使われている曲を歌っているのはエリオ・マウロ(Elio Mauro)というイタリアの歌手です。
映画 『 若者のすべて 』 Main Theme original sound track 1960.
映画 『 若者のすべて 』 Main Theme original sound track 1960.
この映画 『 若者のすべて 』において特筆すべきは1990年にマーティン・スコセッシ(Martin Scorsesse)監督が設立した非営利団体 The Film Foundation によって復元、あるいは修復されている事です。 The Film Foundation は映画の保護と保存活動をおこなっている団体です。
映画 『 若者のすべて 』 L’amore di Rocco 1960.
映画 『 若者のすべて 』 L’amore di Rocco 1960.
映画 『 若者のすべて 』の予告編も編集されて公開していますが著作権が申し立てられていてアップロードは出来ません。
映画 『 若者のすべて 』 再編集版 予告編 Trailer
SMEはソニー・ミュージック・エンターティメントの事です。SMEはこの映画制作において全く資金提供をおこなっていませんが、版権を期間限定で借りているだけです。こういった行為が映画音楽のオリジナル音源を無下にしており、本来、入るべき権利者の収入を断ち切っています。
下にある映画 『 若者のすべて 』の画像はレンタル・サイトであるTSUTAYAディスカスにリンクされています。スタッフ・キャスト情報に加え、あらすじも掲載されています。ご活用ください。
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