『 硫黄島の砂(Sands of Iwo Jima)』
サイレント時代に360作品以上の監督をおこなったアラン・ドワン(Allan Dowan)が1949年にジョン・ウェイン(John Wayne)を主演に製作した戦争映画が『 硫黄島の砂(Sands of Iwo Jima)』です。内容は史実に沿っていて1945年(昭和20年)2月19日から始まった「硫黄島の戦い」を描いています。アメリカ軍の作戦名は「デタッチメント作戦(Operation Detachment)」と言い、特記すべき点は日本兵よりもアメリカ兵の犠牲者数が上回った事にあります。
映画 『 硫黄島の砂 』 予告編 Trailer 1949.
主演のジョン・ウェイン(John Wayne)は1939年の映画『 駅馬車(Stagecoach)』で監督であるジョン・フォード(John Ford)に見いだされ、すでにトップ・スターになっていました。映画『 黄色いリボン (She Wore a Yellow Ribbon)』など20作品におよぶジョン・フォード作品に出演しています。
映画 『 駅馬車 』 original sound track 1939.
映画 『 黄色いリボン 』 original sound track 1949.
「硫黄島の星条旗(Raising the Flag on Iwo Jima)」という名付けられた報道写真はピューリッア賞を受賞していてアメリカ軍による硫黄島制圧時の画像です。6名のアメリカ軍人が旗を立てようとしています。このうちの3名は後日、戦死しました。
映画 『 硫黄島の砂 』 original sound track 1949.
音楽を担当したのはヴィクター・ヤング(Victor Young)です。ヴィクター・ヤングはアメリカの作曲家、編曲家で映画音楽家としてアカデミー賞に22回もノミネートされましたが生前にオスカーを手に取る事はできず1956年11月10日、57歳で亡くなりました。映画 『 八十日間世界一周(Around The World in 80 Days) 』が公開されたのは1956年10月17日ですので間に合わなかった生前授与になります。またジェームズ・ディーン主演作品『 エデンの東(East of Eden)』の主題曲をアレンジしてサントラ化したレコード音源は文化放送の「ユア・ヒット・パレード」という番組において2年間にわたりリクエストの第1位を記録しました。(年間別順位だと3年連続1位)このためオリジナル音源をヴィクター・ヤングだと間違えられる事が多くあります。(映画 『 エデンの東 』主題曲作曲者はレナード・ローゼンマン(Leonard Rosenman)で映画で使用されている楽曲も同氏によるものです。)
映画『 八十日間世界一周 』 original sound track 1956.
映画 『 エデンの東 』 Victor Young Version
映画 『 エデンの東 』 original sound track Leonard Rosenman
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