『 サーカスの世界(Circus World)』空中ブランコ、綱渡り、猛獣の曲芸、道化師、そしてジョン・ウェインのウエスタン・ショウ
映画『 サーカスの世界(Circus World)』は1964年(昭和39年)のアメリカ作品です。アメリカのサーカス一団が「ヨーロッパで成功したサーカスはない。」というジンクスを跳ね返す内容ですが、空中ブランコを担当していたリリーという女性との再会を心の中では願っているという内容です。
映画 『 サーカスの世界 』予告編 Trailr 1964.
監督はヘンリー・ハサウェイ(Henry Hathaway)ですが、企画当初に名前が挙がっていたのはフランク・キャプラ(Frank Russell Capra)でした。脚本を担当したジェームズ・エドワード・グラント(James Edward Grant)と意見が合わずにキャプラは降板してしまいヘンリー・ハサウェイに交代しました。
映画 『 サーカスの世界 』 opening credits Theme Music 1964.
主演はジョン・ウェイン(John Wayne)、クラウディア・カルディナーレ(Claudia Cardinale)、リタ・ヘイワース(Rita Hayworth)です。クラウディア・カルディナーレの前作は映画『 ブーベの恋人(La Ragazza di Bube)』で暗い女性のイメージから一転して、陽気で力強い女性を演じています。26歳の時の作品になります。『 ブーベの恋人 』出演時は25歳です。
映画 『 ブーベの恋人 』 予告編 Trailer 1963.
音楽を担当したのはロシア帝国ウクライナ出身の作曲家であるディミトリ・ティオムキン(Dimtri Tiomkin)です。1925年にアメリカ合衆国に移住し、その後、市民権を取得しています。1952年の映画『 真昼の決闘(High Noon)』と1954年の映画『 紅の翼(The High and the Mighty)』でアカデミー作曲賞を受賞しています。
映画『 真昼の決闘 』 opening credits Theme Music 1952.
映画『 紅の翼 』 opening credits Theme Music 1954.
ディミトリ・ティオムキンはロシアで音楽を学び、ロシア国内で作曲活動をしていましたが、アメリカを代表する監督となっていくフランク・キャプラ作品の音楽を任されるようになり、本格的にアメリカ映画の音楽家、作曲家になっていきます。1937年の映画『 失はれた地平線(Lost Horizon)』、1938年の映画『 我が家の楽園(You can’t take it with you)』、1939年の映画『 スミス 都へ行く(Mr. Smith goes to Washington)』はいずれもフランク・キャプラ監督、音楽はディミトリ・ティオムキンです。
映画『 失はれた地平線(Lost Horizon)』original sound track 1937.
映画『 我が家の楽園(You can’t take it with you)』opening credits Theme Music 1938.
映画『 我が家の楽園(You can’t take it with you)』予告編 Trailer 1938.
映画『 スミス 都へ行く(Mr. Smith goes to Washington)』original sound track 1939.
映画 『 サーカスの世界 』はサーカスという興業が全盛期だった19世紀末のヨーロッパを舞台にしています。アメリカからヨーロッパへ渡る客船が沈没してしまうシーンがありますが、実際に廃船を塗装しなおして沈没させています。またヨーロッパに渡ってからは大火事に遭遇するのですが、このシーンも実際に火を放って撮影されていて、失敗が絶対にできない臨場感ある映像に仕上がっています。
映画 『 サーカスの世界 』 original sound track 1964.
下にある映画『 サーカスの世界 』の画像はレンタル・サイトのTSUTAYAディスカスにおける同作品に間違えないよう直接移行いたします。サイト内にはスタッフ・キャスト情報 あらすじ に加え、ご覧になられた方からのレビュー投稿文もありますので参考になると思います。ご活用ください。
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