『真夜中のカーボーイ(Midnight Cowboy)』アメリカン・ニューシネマの代表的作品を明るく歌い上げた「うわさの男」

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社会の底辺で生きる若者たちを描いたアメリカン・ニューシネマ時代の代表的な映画『真夜中のカーボーイ(真夜中のカウボウイでもよい:Midnight Cowboy)」』はジェームズ・レオ・ハーリヒー(James Leo Herlihy)という小説家が1965年に発表したものの映画化になります。ジェームズ・レオ・ハーリヒー自身も俳優として数本の出演作がありますが、この『真夜中のカーボーイ』には出演していません。38歳の時に書き上げた小説です。1993年に自殺しています。

映画 『 真夜中のカーボーイ 』 予告編 Trailer 1969.

監督であるジョン・シュレンジャー(John Schlesinger)はこの『真夜中のカーボーイ』以前はドキュメンタリー作品を多く制作していて、この映画でアカデミー監督賞を受賞しました。

映画 『真夜中のカーボーイ 』 「うわさの男(Everybody’s Talkin’」 1969.

主題歌は当初、ボブ・ディラン(Bob Dylan)に委託しましたが期日までに作曲が間に合わずハリー・ニルソン(Harry Nilson)が1968年にレコード化し発表していたEverybody’s Talkin’が採用されました。この曲はハリー・ニルソンが作曲したものではなくフレッド・ニール(Fred Neil)というミュージシャンが1966年に自身のアルバムで歌っています。後日、ボブ・ディランがこの映画『Midnight Cowboy』のための楽曲は「レイ・レディ・レイ(Lay,Lady,Lay)」というタイトルで発表されています。映画音楽ではありません。

主演はジョン・ヴォイト(Jonathan Vincent Voight)とダスティン・ホフマン(Dustin Hoffman)のふたりになります。ジョン・ヴォイトは1979年の映画『チャンプ(The Champ)』の主演俳優です。映画「Midnight Cowboy」の音楽を担当したのはジョン・バリー(John Barry)でハーモニカの名演奏者として有名なトゥーツ・シールマンス(Toots Thielemans)によるインストゥルメンタルの楽曲が使われています。

映画『真夜中のカーボーイ』 original sound track opening theme John Barry

映画 『 チャンプ 』 original sound track 1979.

主演のホームレス役には当初、ロバート・ブレイク(Robert Blake)をオファーしましたがジャック・ギルバーという劇作家の強い薦めでダスティン・ホフマンが起用されました。またカウ・ボーイ役のジョン・ヴォイトはカメラ・テストを受け、ダスティン・ホフマンの意見を聞き入れて出演が決まりました。当時はほとんど無名の新人俳優でした。

ダスティン・ホフマン(Dustin Hoffman)は1967年の映画『卒業(The Graduate)』でもアカデミー主演男優賞候補になっていて2作品連続でのノミネートになります。この2作品は『真夜中のカウボーイ』のほうが先にクランク・インしていましたが上映の順番は逆転し映画『卒業』のほうが先に公開されました。

映画 『卒業 』 Sound of Silence 1967.

映画『真夜中のカウボーイ』のプロデューサーであるジェローム・ヘルマン(Jerome Hellman)は「ふたりの男たちの関係を描いたら良い作品になる。ビジネスとしては成功しないだろうが、それでもやってみよう。」と語ったそうです。また、脚本を担当したのは「赤狩り」ブラック・リストに名が入ったことで実名での仕事ができなくなっていたウォルド・ソルト(Waldo Salt)でした。この映画でアカデミー脚色賞を受賞し、みごとに復活したときには50歳を超えていました。映画の脚色に自らの人生を織り込んだようです。

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