『紳士協定(Gentlman’s Agreement)』いま、答えてほしい、あなたも紳士協定に組みする人なのか。

公開日: 

『紳士協定(Gentlman’s Agreement)』は1947年に製作されたアメリカ映画ですが日本での公開は40年後の1987年になります。GHQ占領下の日本では公開が認められませんでした。第20回アカデミー賞において8部門でノミネートされ、そのうち作品賞、監督賞、助演女優賞を獲得した作品になります。

映画 『 紳士協定 』 予告編 Trailer 1947.

監督はエリア・カザン(Elia Kazan)、原作者は女流作家のローラ・Z・ホブスン(Laura Zametkin Hobson)でユダヤ人です。この小説を同じくユダヤ人であるモス・ハート(Moss Hart)が脚色しました。音楽を担当したのはアルフレッド・ニューマン(Alfred Newman)です。

映画 『 紳士協定 』 opening theme 1947.

出演者は主演にグレゴリー・ペック(Gregory Peck)とドロシー・マクガイヤ(Dorothy Mcguire)、助演にはユダヤ人のジョン・ガーフィールド(John Garfield)そしてオスカー助演女優賞を獲得したセレステ・ホルム(Celeste Holm)と当時の超トップ・スターをキャスティングしています。

20世紀フォックスの当時の副社長であったダリル・F・ザナック(Darryl Francis Zanuck)氏がユダヤ人だと間違われゴルフ・クラブ会員入会を拒否されたことがきっかけとなって映画制作にふみきりました。当時のアメリカ映画界ではユダヤ人に対する差別を扱うことはタブーとされていました。

映画 『 紳士協定 』 Sentimental Rhapsody   Alfred Newman

ではなぜユダヤ人は差別、迫害の対象になったのでしょう。アメリカ南北戦争以前よりユダヤ人はアメリカに移住していました。奴隷解放をスローガンとした北米側を支援していましたがアメリカが平静を取り戻すとアジア大陸側から新たにユダヤ人の移民が増えていきました。夢を持って移住してきたユダヤ人たちに富を得る職はありませんでした。当時のアメリカでは娯楽と言えば劇場で鑑賞する舞台演劇を意味し、ムービーは低俗なものであると位置づけられていました。この思い込みに移住してきたユダヤ人たちは活路をみいだしたのです。現在に至るMGM、20世紀フォックス、ワーナー・ブラザーズ、ユニバーサル・ピクチャー・コロンビア映画、パラマウント、すべての創業者がユダヤ人なのです。

下にある映画『紳士協定』ポスターはレンタル・サイトのTUTAYAディスカスでこの作品を検索する際に間違えないよう同作品に直接移行いたします。またサイト内には『あらすじ』及び作品情報。スタッフ・キャスト情報が閲覧できます。ユーザー・レビューの募集もおこなっております。ご活用ください。

シェアありがとうございます

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

Your Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Translate »
PAGE TOP ↑