アカデミー賞を2回受賞した『ゴッドファーザー』 作曲者 イタリアの巨匠 ニーノ・ロータ

フランシス・フォード・コッポラ（Francis Ford Coppola）を一躍、大監督にした1972年の映画『 ゴッドファーザー（The God Father）』、そして続編になる映画 『 ゴッドファーザー PARTⅡ（The God Father PartⅡ）』を紹介致します。

初編である正編と続編の両方がアカデミー作品賞を受賞した映画は2022年の現在に至るまでこの2作品以外ございません。

映画 『 ゴッドファーザー 』 予告編  Trailer  1972.

主題曲の作曲者はイタリア人のニーノ・ロータ（Nino Rota）です。初編の『 ゴッドファーザー 』ではアカデミー作曲賞のノミネートまでで受賞は出来ませんでしたが、続編の『 ゴッドファーザー PartⅡ 』によって最優秀作曲賞を受賞しました。

映画 『 ゴッドファーザー 』 より 愛のテーマ  Love Theme  original sound track  1972.

映画 『 ゴッドファーザー 』 Ending Credits Theme Music  1972.  original source

主演のマーロン・ブランド（Marlon Brando）はすでに実力者俳優でしたが、主演を得るために自分自身でイメージ・フィルムを製作し監督のフランシス・コッポラに送りました。オーディションから勝ち取った主演の地位でした。

アル・パチーノ（Al Pacino）が演じている役名マイクは当初、ロバート・レッドフォード（Charles Robert Redford Jr）を予定していましたが、コッポラと製作サイドの意向によって変更されています。

映画音楽としてあまりにも有名な楽曲である『 ゴッドファーザー 愛のテーマ （God Father  Love Theme）』ですが冒頭部の大部分は過去にニーノ・ロータ自身が作曲した映画『 キンカン’（Fortunellu / Happy go lucky girl）』という作品からの使いまわしです。

映画 『 キンカン’（Fortunellu / Happy go lucky girl）』original sound track  1957.

マーロン・ブランドは頬に綿を詰めて役作りをおこなています。この映画 『 ゴッドファーザー 』によってアカデミー主演男優賞を受賞するのですが、ハリウッドにおける人種差別を理由に受賞を拒否しています。

映画 『 ゴッドファーザー 』より Walts  1972.

この映画の特筆すべき点はマーロン・ブランド（Marlon Brando）という男優の存在でしょう。映画の世界に革命的な演技を持ち込んだ俳優であり「20世紀最大の男優」と評価されています。エリア・カザン（Elia Kazan)監督の映画『 波止場（On the Waterfront）』では準主役を好演し『 エデンの東（East of Eden）』の主演も当初はジェームズ・ディーン（James Byron Dean）ではなくマーロン・ブランドがオファーされていました。

映画 『 ゴッドファーザー PartⅡ (Godfather PartⅡ) 』製作の際には当然、主演としてオファーされましたが高額な出演料を要求したため起用を断念、脚本も大幅に書き換えられました。この結果、主演はアル・パチーノ（Al Pacino ）となり、彼がアカデミー主演男優賞を受賞することになります。

映画 『 ゴッドファーザー PartⅡ 』 予告編 Trailer 1974.

映画 『 ゴッドファーザー PartⅡ 』 original sound track 1974.

のちにフランシス・コッポラ監督は映画『 ゴッドファーザー 』製作当時を振り返って「同じギャング映画でもフレンチ・コネクション（The French Connection）のような明るさを持たせたかった。」と言っています。

下にある映画 『 ゴッドファーザー 』の画像はレンタル・サイトのTSUTAYAディスカスの同映画に間違えないよう、直接移行致します。スタッフ・キャスト情報、あらすじに加え、レビュー投稿文も掲載されています。ご活用ください。